現代の日本は、曲がりなりにも、
という変な謙遜表現ではなく、真性にというべきほど、
「法治国家」であることは論を待たない。
民主主義であるかどうかは、実態的に考えると必ずしも
あてはまるかどうかはわからない。
民主が疑問であって、法治だけが存在する社会。
中国が経済発展のレールを突っ走りはじめる直前に起きた
天安門事件のきっかけになった
「社会主義における民主と法制」というテーマとの対比で言えば、
「占領支配からの脱却が不完全な、真空権力構造社会における民主と法制」
ということが最大の問題である社会なのだ。
そのような前提で考えていって、タイトルの疑問の解を求めれば、
それは憲法と、戦後たくさん出来てきた「法律」体系によって
守られ続けてきた存在だと思う。
一見、民主主義的に見える「法治」だけは、
この国において唯一正しいとされ続けてきている。
単純に言えば、
その「法」を作り、それを守り続けてきた存在こそが最強なのだ。
理の当然として、
それは「官僚システム」だ、という結果になる。
日本においては、政治はこの官僚システムが打ち出すものに追認を与えるか、
良くても、おおまかな方針を示すくらいしか、事実上権限を持っていない。
本来、政治の側が官僚システムを使いこなすときに、
最大の権限であるべき「人事権」も、
過去何度も試みられながら、実態的にはマスコミがその行使を許さない。
で、官僚システムというのは、どういったものであるのかの
本格的な解剖論議はあるのか?そこが疑問なのです。
いうまでもなく、高級官僚は圧倒的に東大卒。
官僚システムは、その淵源を
「勉強の成績」に見いだすことが出来るのではないか。
歴史的に見て日本の行政機構運営システムでは古来、官僚になるためには
「漢字」を学ばなければならなかった。
まずは朝廷システムを構成するには徹底した「文書主義」が貫かれ、
それにはなによりも文字の体系である漢字文化の摂取が不可欠であったのだ。
「文書博士」が地方に派遣されて、文書の書き方を教えることから
日本的官僚システムは始められたと言われる。
古代の政庁、確か秋田城だかに残された木簡から、官僚が自分の息子が
あんまり勉強しなくて試験に受かりそうもないことを嘆いている文章が
発見されたりしているユーモラスなニュースがあったりした。
いずれにせよ「優等生」であることが、
官僚の条件の第1のポイントであったのだ。
菅原道真のように、勉強が出来て秀才であった存在が
神にまで崇められる社会、それが日本なのだ。
<つづく〜長くなりそうなので、これから少しずつ書いていくことにします。>
<写真はGumroadの日本向けロゴ?
Gumroadって面白そうなんですが、日が月になっている(笑)>
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Posted on 2月 27th, 2012 by replanmin
Filed under: 状況・政治への発言