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学生の匠〜8 インテリアデザイン

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プロセスを中心にご紹介してきた学生の匠受賞住宅。
今日の写真は、完成後のインテリアの様子です。
さすがに絵描きさんだけあって、家具の選択は秀逸。
床壁の色合いや材質選択の、生活背景の選択とも相まって、いいインテリア空間です。
こういう感覚っていうのは、やはりその施主さんの個性。
建築の側は、背景となる部分までは関与できるけれど、
最後の空間品質を決定づけるのは、こういう部分だと思います。
写真左側の居間・ダイニングのバランスは、
広さ感覚ともマッチしていて、過不足がなく、
いごこちのよさが伝わってくるかのようです。
ものと、ものの距離感や、それぞれの個性の主張、それらの
バランス、ハーモニーをいろいろに検討していく、ということなのだと思います。
建築の側は、やはり大まかな配置計画までは考えるけれど、
具体的な家具にまで落とし込んでは、考えにくい。
その点、昔の建築、たとえばミケランジェロの作り出した空間などでは
最終的な家具の一切まで、デザイナーの一貫した感性で
家具造作まで行われていたのだそうですね。
現代では、そこまでの徹底性というのはなかなかないでしょうけれど、
住宅というようなスケールでは、われわれ、現代人はかなりチャンスはありますよね。
ぜひ、自分自身の暮らしの舞台を
こころゆくまで、こだわり、楽しんでみるのがいいと思います。
この家では、学生さんの住宅デザインイメージが
いろいろに施主さんにも刺激になって、
団塊世代の第2に人生の拠点という住宅なんですが、
なんとも、むしろ元祖・ビジュアル系のようなインテリア空間になっていますね。
わかわかしく、元気になるような空間性を感じました。

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