先日行ってきた網走市の「北方民族博物館」。
時間がなくて、駆け足での見学だったのですが、
ずいぶん、いろんな知見を得られたなぁと思っています。
現生人類というのは、アフリカに出現して
そこから、世界各地に移動していったというのが定説。
肉食の開始が、人類の大脳の発達を進めた、という説もある。
そういう意味で、極地にまで活動範囲を広げていく
「北方民族」というのは、
人類進化の最前線部隊だったと思える。
マンモスハンターという言葉に強く興味を持ちます。
まぁマンモスを本当に求め続けていたのか、
というのには、異説も多いのですが、肉食の対象として
北方世界に存在する大型動物、海生動物も含めて
狩猟採集することを生活の糧としてきた人々、という意味でしょう。
その象徴がマンモスハンティングであった。
先日紹介した「雪の家」も、そうですが、
そうしたかれらは、寒さをどのように克服してきたのか、
どんな住まいをかれらは開発してきたのか、
そういった興味はまことに尽きることなく湧いてきます。
日本の「高断熱高気密住宅」というのは、
伝統的な「木造軸組工法」に対して、それをどのように
暖かい家にできるのか、ということに取り組んだ結果の工法。
そういう意味では、こうした北方民族の住まいとは
その成り立ちの根本が違うようですが、
しかし、その中にはいろいろな知恵が存在するはずだと思います。
そういった知恵を、フィードバックさせるのも
意義が深いのではないだろうか。
そんなことを漠然と考え続けております。
Posted on 9月 18th, 2011 by replanmin
Filed under: 住宅取材&ウラ話
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