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東北大学工学部建物・危険判定

きのうから、さっそく取材活動を開始しました。
朝1番で、東北大学工学部・吉野先生を訪問。
東北フォーラムを主宰されている先生に今回の企画の基調的なお話しを
ということで取材に伺った次第であります。
なんですが、東北大学も広い。
印象では、「青葉山」と言われる一帯全域にキャンパスが広がっている印象。
さすがに東北の知性を代表する巨大キャンパス。
ということで、目当ての建物をようやく探し当てたけれど、
どうも、ひと気がない。
近寄ってみると、ありゃりゃ、「応急危険度判定・赤」の張り紙。
先生に電話で連絡すると
「あぁ、そこは危険ですから、早く離れてください」
で、先生のお部屋はその建物の向かいの高層ビル。
命からがら、(って大袈裟か)退避してそちらを訪問。
まぁ、インタビューの様子は特集号の誌面でご紹介しますが、
震災の当日は、先生、東京田町の建築会館で会議に参加されていたそうです。
それも日本建築学会の会議だったそうです。
建築会館も相当の揺れだったそうで、同席していた
地震の権威のかたから、これは・・・という専門情報も得ていたと言うこと。
その日はそのまま、建築会館で過ごされて、
なんと、翌日には福岡に飛んでセミナーで講演されていたそうです。
省CO2関係の会議だったそうですが、
そのままやっていたのだそうですね。
で、そこから東京に帰ってきて、仙台への帰還の足がなく
1週間ほど過ごされていたそうです。
その後、なんと新潟まわりでクルマで仙台に戻ったと言うこと。
今回の震災では、まことに多くのドラマが展開していたと言うべきか。

なんですが、
おとなりの応急危険度判定・赤の建物です。
工学部の建物が、っていう意味では、
まことに紺屋の白袴。
なんですが、この建物、1986年の宮城沖地震にも遭遇した建物。
そういう意味では、蓄積疲労の積み重ねで
今回は、かなり危険という判断をされたそうです。
仙台市中心部では、駅の社屋を除けば、見た目、そんなに
被害が目視できるような状況にはありません。
しかし、この建物のように、一見とは違って
危険な建築はやはり多く見受けられます。
きのうも2回、地震に遭遇いたしました。
1回は朝早く、もう1回はちょうど昼食中。
昼食を一緒していたスタッフは、あ、これは大丈夫です、と即座に判断。
聞いてみると、たびたびの余震で、本能部分が開花してきて
「地鳴り」が聞こえてくるようになったというのです。
「あ、これは福島県沖だな、あ、これは三陸かなぁ・・・」
っていうように、五感を超えた感覚が研ぎ澄まされてきているそうです。
すごい。
その後、いろいろな取材活動を行って
さすがに朝4時くらいから活動していたので
7時過ぎには気絶寸前のようなことで、
9時前にはホテルに着いて仮死状態で爆睡しておりました。
さぁ、頑張るぞ、と。

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