写真は岩手城公園の様子です。
盛岡に行ったときの散歩の楽しみを感じさせてくれる場所。
まぁ、だいたいが本州の方の古い街というのは
城が街づくりの中心に置かれている、そんな街が多いですね。
歴史的に政治と経済的な富というのは
一体のものだった、ということの自然な教材です。
で、だいたいがこのように、城塞全体が公園になっていますね。
いったん人工の手が入った後に、豊かに植栽されて、
ふたたび、自然の摂理に還されて行くかのように感じます。
こういう外部空間を散歩していると、
人間が作り出す造形感覚や意図というものと、
四季折々の自然の移ろいが、調和を見せていることが感覚される。
写真にあるような石垣なんて、本当は戦争のための装置だけれど、
いまとなってみれば、ロックガーデンの一部になっている。
豊かな森や緑には、すべてを還元する力がありますね。
建築の目的は時間の経過で消えて行くけれど
自然の営みは、まったく新しい価値をもたらせてくれる。
考えてみれば、古くからの高級住宅街というのは
行ってみると、ほとんどが大きな木が生い茂っている豊かな緑の空間。
こういう緑の息づかいが香ってくるような場所が
ひとに豊かな安らぎをもたらせてくれるのだ、
ということをごくわかりやすく知らせているようです。
現代生活では、利便性という要素も高いし、
その利便性が生み出す快適要素につい目を奪われたりもしますが
やっぱり住宅は、そこで休息を取ったり
心地よい安らかな眠りの場所でもあるわけです。
そういうときに、こうした豊かな植栽、自然が
癒しをもたらせてくれるものの最大のものであることは
不変でしょうね。
やっぱり、すこしずつでもいいから、木や緑を植えましょう。
Posted on 6月 13th, 2006 by replanmin
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