先日、十勝からのツアーのみなさんと行った
Q1.0<キューワン>住宅の断面模型2件です。
同じように、次世代省エネ基準に比べて、暖房に関わるエネルギーを
半減させようという指向性を持った住宅なのですが、
ごらんのように、片方は、200mmグラスウール断熱を採用し、
一方は、100mmGWに外側で50mm厚の板状GWボードを
付加断熱しています。
200mm断熱の場合、現状では既存構造の外側に
プラスしています。詳細では現状、いろいろ技術的に課題もあるようです。
むしろ、内側にプラスするほうが問題点が少ないようです。
このように、断熱ひとつとっても
同じ目標でも、たどり着く方法はさまざまでいい、
というわけなんですね。
いかにも、地域ごとに密着した工務店の連合体的な新住協の
運動らしい、各社ごとの個性の主張ともいえるでしょうか。
こういった違いの上、それぞれ建てられる敷地条件に応じて
さらに、開口部の開け方などでの日射取得の違いも
出てくるわけで、ほぼ、千差万別になるのですね。
こういうコンセプトの住宅性能訴求型の運動って、
さて一般ユーザーにわかりやすく到達するのか
というあたりが、不明な点。
しかし、来週には宮崎に出張する予定なのですが、
こういう性能向上型の住宅への指向というのが、
従来考えられなかった地域のビルダーにも刺激をあたえているようです。
なんと、南国宮崎の地元一番店のビルダーさんが
高性能住宅にチャレンジして、地域での信頼を高めているということなのです。
それも関東以南の場合、いままでならなんでも「外断熱」一辺倒だったのですが
グラスウールの充填断熱で挑戦しているようなんですね。
まぁ、CO2のバランスシートで考えたら、
より環境負荷が少ないということからなんですね。
やっぱり、どんな地域でも、
地球温暖化とか、エネルギー獲得競争の世界規模での展開など
不安要素の高まりの中で、住宅性能への注目は
かつてないほど高まってもいるとはいえると思います。
Posted on 6月 8th, 2006 by replanmin
Filed under: 住宅性能・設備
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