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外国の風呂

きのうは遠出していたわけなので、
ひたすらクルマ運転での移動。
街々にはサンタさんの服装のひとが多く見られました。
わが家、小さい子どももいなくなったので、
そっとこどもの枕元に、プレゼントを置いておく、
というお伽噺を演ずる必要から解放されて
今回はクリスマスイブだけれど、家庭を離れて出張の旅の空。
多少は関係のあるテーマということで、
外国、というか欧米の住宅での風呂の感覚テーマです。

写真は、カナダの住宅見学時の寝室のもの。
モデル住宅だったと思います。
たしか、一般的なミドルクラスの住宅で
特段、豪華な階層向けの住宅ではなかったはずですね。
あちらの住宅資材屋さんの関係者に聴くと、
日本市場の一番の違いはお風呂なんだそうで、
なんといっても、防水の尺度が違いすぎてまったく参考にならない。
日本ではお風呂というと、浴槽と洗い場が必要とされ
したがって、全面的に床壁天井と防水仕様が必須になります。
洗い場にたっぷりと湯水が流れることが前提になるので
きわめて繊細な構造になることが必然。
まぁ、写真のような装置も
望まれれば日本の家でも実現は出来るのでしょうが、
こういうインテリア的なお風呂装置は一般家庭にはまずない。
ところがかれら欧米人には、
というか、北米ではそう恥ずかしげでもなく(笑)
こういう空間を造作するのですね。
家族といっても、プライバシーという概念がきちんと存在して
子どもにも必ず個室を与える文化があって
夫婦のプライベート空間として、こういうスタイルが
存在しているのだと思います。
こういう風呂だと、防水といっても下地に防水シートを張り巡らす程度でよく、
日本の建築技術者にしたら
「え、これでいいの?」というような簡便さなのですね。
まことにあっけらかんとしていて、
そういうものか、と納得させられざるを得ません。
ちょうどこの当時は、内外住宅価格差のことを考えていたのですが、
こういう装置への内外の感受性の違いも大きく見えて
考えさせられざるを得なかった記憶があります。
手前にはベッドが置かれ、ドア奥にはドレッシングルームがあるわけです。
やはり生活スタイルの違いは大きいですね。
こういう空間では大きな面積が必要というのはわかりやすい。
一方で、日本人はこういうのはあまりない。
夫婦寝室といっても個室のひとつで十分であり、
その配置を工夫するというのが一般的対応。
できるだけ水回りに近づけるという配慮は必要と思われるけれど、
それにしても、各スペースは独立的なほうが一般的ですね。

明治以来、欧米的ライフスタイルの圧倒的な流入受け入れが
大きな流れだったのですが、
こういう生活スタイルは日本には根付かないのではないかと思います。
やっぱり日本人に、より似合うのは、
クリスマスよりは正月、ってなるのではないかなぁ(笑)。
あ、中国はどっちに近いのかなぁ・・・。

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