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Macの「移行アシスタント」

さて、昨日の作業の続きであります。
零細出版社である当社にしてみると、制作環境は
最大の資源環境であります。
東京でやっている出版社は、経営資産の膨大な蓄積があり、
制作を自社で行うようなことをせずに
ひたすらコンテンツの「企画と切り口」で勝負すればいいのでしょうが、
地方では、そうした環境を支える制作会社が存在しない。
勢い、ゆりかごから墓場まで、
自社で制作し、最終形まで仕上げなければならない。
そういう意味で、制作全工程をコントロールできるMac環境は必要資源です。
もうDTP(言葉も古いなぁ)は必然なわけで、
すでに13年くらいは、こういう作業環境でやってきている。
地方でやっている出版企業って、
広告代理店的な仕事を、一方で一生懸命にしながら、
同時に全国大手出版社の企画力とも
一般ユーザー対応では書店店頭で勝負しなければならず、
しかも制作の最終データまで、自社制作せざるを得ない。
当初は、東京の出版社の2倍の仕事かなぁ、と思って始めた仕事ですが、
いま考えると、3倍だったなぁと、しみじみ思わされる次第です。
それなのに、似た業態企業もない中で、自分で試行錯誤せざるを得ず、
どうやってもコストは見合わないようになっているものなのかも知れません。

って、グチみたいになってきていますね(笑)。
まぁ、要するにMacは必需品で、
必然的に詳しくならざるを得ないのが、宿命なわけであります。
で、不安定なシステム7時代からのユーザーでして、
OSがUNIXベースに変わって、すっかりテイクオフして
さまざまなデバイスへの進出が可能になり、
Microsoftがもたもたもたもた、もたもた、し続けている間に、
あっという間に、時価総額で追い越し、大きく引き離してしまっている。
瀕死の状態の時代も知っている身にしてみると、
まさに隔世の感、しきりであります。
で、そのOSの進化と機器の変化が、長年使い続けてきているユーザーに
してみると、資産を維持しながら、変化についていくのは大変。
そういうユーザーへの対応、Macは良心的かも知れません。
仮想化技術を導入したり、
今回お世話になった「移行アシスタント」という便利なソフトを開発したりして
ユーザーの負担軽減を図ってきています。

なんですが、
今回はさすがに参った。
結局、Appleのサポートもかなりの上級の方にサポートしていただいて、
ようやく、移行が可能になった次第です。
長年ユーザーであるのですが、はじめてサポートに電話しました。
本当に窓口の人たちには、親切に対応していただけました。
感謝したいと思います。
まぁ、結論としては、「移行アシスタント」ソフト自体も
どんどん変わる環境のすべてに対応できていない、ということ。
いくつかのバグが明確なのだと思います。
その「こんなはずでは」というところで、
いろいろ、試行錯誤しながらあれこれやっておりました。
で結局は、あるやり方でチャレンジして、見かけ上はフリーズしたけれど、
データ自体はある程度、移行できた、ということになりました。
さすがに疲労困憊、っていうような作業を強いられましたが、
なんとか、新たな環境に移行させられました。
しかし、こういうの、これからもやらされるのかと思うと、
ほかのひとは、どうなんでしょうか。
パソコンを使うことで、人間社会は便利になったのでしょうか、本当に?
っていう気分になっております(笑)。あぁ〜〜、疲れた。

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