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盛岡再生12_屋根断熱気密

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この住宅は外張り断熱を採用しています。
断熱は構造体の外側で、ぐるっと建物全体を「隙間なく」断熱材で包み込む工事になります。
写真で紹介しているのは、屋根の断熱の様子と、
構造体と取り合う部分などの気密工事の詳しい様子。
とくに右の写真は、壁の立ち上がり部分と屋根断熱の合わせ部分ですね、
すっぽりと建物全体を覆うと同時に、
その断熱層がきちんと連続していくように気密化させなければなりません。
断熱材同士の接合部など、慎重に気密化されている様子が分かります。
関東以南地域で、よく言われる言葉に「あんまり高気密にすると、湿気がこもったりして
健康にも良くないから、中気密でいいんだ」みたいな論議があります。
どうなんでしょうか?
どうも、換気計画、および開口部の位置や大きさによる通気の工夫と
この気密化をあえて対立概念に仕立てて、筋違いに反論していると感じます。
室内の空気環境の保全はしっかりした換気計画が基本。
そのうえで、夏場など、日射の遮蔽や、風の通り抜けを工夫する必要があると思います。
それと、温度環境をコントロールできるようにする
建物本体の「気密化」は、別のことでしょう。
このようにきちんと気密化することではじめて
暖房や冷房の計画がきちんと立てられるようになるのだと思います。
北国の住宅性能の核心的な部分ですので
ぜひ、ユーザーの皆さんは、こういう工事内容について
自分の建物の性能を一番担保する事柄なのだと、認識してほしいと思います。
こういうベースに立って、そのなかでの楽しい「暮らしをデザインする」ことが、
本当に豊かなものになっていくのだと思います。

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