さてここのところ、すっかり明治初年札幌開拓期のことに
ほぼ集中してきております。
ブログ執筆を通して目的的に探究することができます。
そう考えて取り組み始めてみると、わが家は札幌山の手図書館から歩2分。
とくに地元地域ですので、いろいろ調べ物やらには便利そのもの。
日々の仕事デスク環境もそういう目的に対し微調整も。
人間にはそれぞれ好みの生き方というのがあるものでしょうが、
わたし的にはこういうライフスタイルが老後の生き方シアワセ感がある。
・・・というのはいいのですが、
今年はひどい夏風邪を2度もひいてしまって以来、
すっかり散歩習慣が途絶えてしまっておりまして、
長時間のデスク集中もあってか、やや腰のまわりに張りが感じられるように。
やはり健康にも留意して1日8,000歩程度は歩きたい。
で、先日久しぶりに円山公園、北海道神宮周辺のマイロードを散策。
春から夏に目を楽しませてくれていた「オオウバユリ」が結実していました。
このオオウバユリ、芽を出した頃から観察し続け
もっともドラマチックな開花時期をことしも楽しませてくれた。
それがイマドキにはこんな見事な変身ぶりを見せてくれる。
この結実がタネになって、やがて翌年のいのちを紡いでいく。
生々流転、万物は季節の輪廻をかさねていく姿を見せてくれますね。
と、そのまわりには「萩」とおぼしき花たち。と思ったのですが、こいつは
どうやら「イヌタデ」という1年草の雑草だそうです。掻き分けていたら、
あとで衣類にたくさんお土産をくれた(泣)。
この円山自然林は150年前の開拓当時の自然を保全している地域。
いま、このように見ている自然のうつろいが繰り返されてきている。
すっかりモノクロ写真の世界にどっぷりと没入しているのですが、
先人たちも、こうした天然カラーの世界でこの地で生きてきた。
日本という国にとって、北海道開拓という民族体験は、
まことにかけがえのないものだったのだと思う日々であります。
島義勇さんはこの札幌開闢のときに「五州第一の都」(世界一の都)という
ロマンチズムを掲げて計画策定に取り組み、骨格をこの地に残した。
いまでは190万人を超えるアジア有数の「北方の都」になっている。
このロマンに結実を感じられることが、日本人が北海道を愛してくれる
その大きな根拠になっているように思う。
日本国家という共同幻想のなかでも北海道開拓事業というのは、
さらにまた「共同幻想」の結節点なのだと実感しております。
Posted on 10月 8th, 2019 by 三木 奎吾
Filed under: 「都市の快適」研究, 日本社会・文化研究
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