先日大阪出張したときに見学した「四天王寺」。
聖徳太子が仏教を勧請した時期に、反仏教派との争闘で
危機に瀕したときに、仏に祈願し、勝利の暁には「四天王」を祀る
寺を建立すると願を掛けたことが由来とされているそうです。
こういった飛鳥時代のことがらについては、北海道にいるとまず無関係(笑)。
そういった仏教施設が今に至るも存在し、なお社会の尊崇を得ているという
時間積層のはるかさに驚かされてしまいます。
というか、大阪というのは秀吉によって開かれた都市、
というような刷り込みがわたしにあって、それ以前の大阪についての
想像力に欠けている部分があるのでしょう。
そういう時間感覚的にやや不慣れな時代にタイムスリップしてみた。
で、亀の大群がお出迎えであります(笑)。
わたしも不勉強で北海道ではこういう野生というか、ペットとしてではない
半自然的環境でほぼ野生化したようなカメというものを見たことがない。
それも「蝟集」というようなゾロゾロ感たっぷり。
四天王寺というのはカメが名物だと言うことを来るまで知らなかった。
これだけの大量の発生ぶりでは、半分は飼育されているのでしょうが、
それにしても、この池ではほかの動植物生態がほとんどなかった。
仏教寺院施設の前庭に位置する四角い池なので、
まったくの人工物であることも明瞭。
不思議に思ってその後、ネットで検索してみるのですが、
この由来についてはあんまり記述がないようです。
なにやら在来種のカメから、ペットとして購入してここに捨てられた外来種が
徐々に多数派になっているとかの情報も散見されます。
その後、気をつけてみることもあってか、
堺市の公園の池でもカメが数匹、生息しているのが確認された。
こういう動物相においても、彼我の違いに大きく驚かされている次第。
たいへん面白かったので、もっと情報を知りたいと思っています。
Posted on 5月 3rd, 2018 by 三木 奎吾
Filed under: 日本社会・文化研究
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