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【人体の医的探究は「治療⇒改療」へ向かう】


<上はYouTube動画です。クリックで再生。>

きのうは横浜で古くからの知人とのビジネスの話し合い。
その後、夕方までの時間で最新情報摂取のために都内を行脚。
いろいろ刺激的な情報は首都から発信される領域が圧倒的に多い。
ま、住宅だけはそうともいえない特殊な領域と言えるのでしょうが。

で、住宅建築領域でも「健康」に関しての知見は深まっているけれど、
直接的な「人体」の最新の知のレベルがわかりそうだということで、
国立科学博物館で開催中の「人体―神秘への挑戦―」を見学して来ました。
展示は1−2部は撮影できないとアナウンスされて、3部に至って
「ご自由に撮影できます」と案内されていました。
上にアップした動画は、その象徴的な動画。
最新の研究では人体オペレーティングは脳が一元的に行っているのではなく、
各部位がほかの部位に対して情報を発信していて、
それら同士での「応答」が行われているのだとされ、
その様子をビジュアル的に表現する仕掛けとして、
会場一角で、天井画面を使って「各部位間での信号対話」を見せていた。
心臓の鼓動がバックグランドミュージックとして流される
この信号対話表現は、まことに宇宙的。さらに驚かされたのは、
「ひらめく」ときの脳波信号と、「ぼーっとしている」時の脳波信号には
あきらかな相似形状が確認されているという知見も発信されていたこと。
ボーッとしているときには、リラックスした記憶領域が
相互に交流する自由度が高くなって、常識では考えられない「結びつき」を
みせることから、「創造性」が担保されるのではと推論されていた。
また分子レベルの解析が進んできて、3500年前の「縄文人」人骨から
その復元までもが可能になってきているとされた。
その人物ビジュアル標本が展示されていたけれど、
そのまま、どこかの街で出会いそうなごくフツーの日本人的女性だった。
科学の最新探究では、DNA・ゲノム的な決定因子と「体験」との
相互作用で「個の人生発展」があるとする想像力も示された。

こんなレベルまでも研究が進展していることは驚異的。
そして今後の科学研究はゲノム解析などの進展が急で
やがて医療は、治療から「改療」へと向かうだろうとされていた。
分子レベルでの構造の解析が進めば、人体情報の復元が可能なように
「どうすれば改良できるか」も当然のように可能にはなるだろう。
これは、人間倫理についての課題をするどく提起せざるを得ない。
こんなことが身近な現実になったとき、人間社会はどうなっていくのか?
いやしかし、これは今現在すでに課題になってきているのだ、
う〜む、さて、これはバラ色と言えるのか?
それにしても、こうしたことがらを「伝える」ツールとして
博物館展示が使われて、それが春休みとあって大変な人出で
満員の大盛況であるという現実、さらにそこに実に多様な
国籍のみなさんが来場されているということに、
さらに大きな驚きも感じさせられていました。知の世界の
量的・質的拡大は、インターネットによってビッグバンしてきている。

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