ことしは寒波が厳しい。
北海道札幌では寒さは厳しいけれど、今のところ積雪は平年を下回っている。
ただ、いずれ帳尻は合っていくのだろうと覚悟はしています。
一方、首都圏でも大雪になったり、
温暖地のほうでは大雪の被害が深刻のよう。
ちょうど今週初めは関西出張でしたが、
その間、北陸福井では大雪の状況が続いていました。
テレビで見るくらいですが、ことし初め1月10日前後にも北陸は
大雪で、東京で会合があったときに福井から来られた方が
交通マヒで大変な思いをしてやってきた、とされていた。
温暖地でも地方ではクルマ社会化しているので、
そこに大雪などがやってきたら、たしかに道路状況は厳しい。
冬タイヤ装着や、除雪体勢の整備などは追いつくはずもない。
北海道では吹雪でも多少であれば、ドライバーの対応など準備があるので
少々のことでは通行止めにはならないけれど、
温暖地域ではそういう社会インフラ・対応力がまったく乏しい。
動けない国道で車中で数日缶詰めになってしまったみなさんには、
本当にお見舞い申し上げたいと思います。
地球温暖化ということが叫ばれますが、
一方でいまは地球規模で寒冷化が進展しているともいわれている。
太陽活動が低下し、周期的な寒冷周期に突入しているという説も出ている。
たぶん温暖化原因自体は進行しつつ、寒冷化も事実としてはある。
その結果、気象の振れの幅が大きくなって来ているのではないか。
真逆なようで、どうもどちらも確かなのかも知れないと思います。
いずれにせよ、寒冷気象への無防備な地域で
極端な事象が頻発するというような時代になって来た。
北海道から見ていると、公共道路の保守体制がまったく出来ていないと
すぐに気付かされる。ひるがえって北海道の先人の努力に敬意が湧く。
しかし、北海道は積雪寒冷という常態に合わせれば良かったのだから、
その意味では対応は単純なことでもあった。
これからの時代、気象がほんとうにどちらに振れていくのか、
温暖化か寒冷化か、社会インフラをどっちに対応させていくかは
非常に判断が難しいところだと思います。
限られた資源、資産を両方対応させることが、本当に可能かどうか、
現代の知恵を試すような気象変動だと強く思わされます。
しかし住宅建築ではそのどちらにも「断熱」が基本対応になるのは
論を待たないでしょう。
Posted on 2月 9th, 2018 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅マーケティング
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