きのうは既報の通り、横浜市で新住協総会への参加。全国から300名参加。
参加費用は懇親会費、昼食、翌日のバス見学ツアー含めて16500円。
こういう研究団体の総会参加はこういった費用合理性が不可欠。
一般社団法人としての年に一度の総会が無事に終了した後、
鎌田紀彦代表理事による基調講演。
鎌田先生からは基本的な気密施工の納まりの確認をしたあと、
おもに「Q1.0住宅プロトタイプ」についての内容説明がありました。
先般、北海道のメンバーと協同でまとめあげてきた2.5間×6間プランを解題。
今後のプロセスについての案内もされていました。
ただ、先生には当誌東北版での「〆切」を過ぎていることを
再度、確認させてもいただきました(笑)。よろしくお願いします。
いずれ、誌面でこのプロトタイプについて発表がある予定ですので、
その時点で、わたしのこのブログで詳細のご案内をさせていただきます。
続いて先生からは耐震性を高める工法開発について
これまで北海道などで採用されてきたツーバイフォー材を使った屋根架構について
国交省の「水平剛性」基準に合致しない問題の提起がありました。
現状で耐震等級を上げていくには、不合理な火打ち補強が避けられないと。
こうした国交省の対応について、北総研を中心に、
カナダCOFIなどの団体が協同で、改善のための動きをしているとされ、
新住協としてもその立場で働きかけていきたいとされていました。
さらに、全国の作り手から注目が集まっている「床下エアコン暖冷房」について
その歴史的経緯からはじまって、現状の直面する技術的ポイントが
明示されていました。これについては本日分科会形式でも討論されるようです。
その後、全国の会員からの報告がありましたが、
今回は北海道からの報告は鎌田先生の基調講演でプロトタイプの件が
ふれられたこともあって、報告なしとなっていました。
寒冷地側からは秋田の西方設計・西方自邸の解説があった程度で
あとは温暖地からの報告が中心になっていました。
とくに、話題になった神戸近郊での「里山住宅博」堀部安嗣×ダイシンビルドの
バンガードハウスについて報告があり、
鎌田先生から、この4間四方を基本にしたプランについて、
一部を改良させたプランとして、ひとつの「プロトタイプ」としたい旨の
提起がなされていました。ただ、このあたりについては、
設計者側との調整が不可欠であり、今後の推移が注目です。
その後は横浜中華街を代表する重慶飯店での懇親会。
その美味に舌鼓を打ち、たかったのですが(笑)、残念ながら
年に一度の全国交流機会と言うことで、わたし自身全国各地のみなさんと
あちらこちらで話に花が咲いて、ほとんど食べることができませんでした(泣)。
来年の総会は関西での開催ということも決定されて、
いよいよ高断熱高気密住宅が温暖地域に向かって普及していく段階なのだと、
そういう思いを強くさせられた次第です。
たいへん喜ばしいと同時に、寒冷地サイドはこうした動きを踏まえて
どのように役立っていけるか、協同の方途を探っていくべきだと思いました。
Posted on 9月 22nd, 2017 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅マーケティング, 住宅性能・設備
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