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【安藤忠雄/鹿児島大学・稲盛会館】


さてきのうは熊本を離れて、鹿児島への取材ツアー。
わたしは鹿児島まで足を伸ばすのは今回が初めて。
熊本は3回、宮崎は1回それぞれ来ているのですが、
鹿児島までは縁が遠い状態が続いておりました。
ようやくにして、日本の全県踏破の完成だ、と思っていたら、
ここへ来て大分県がどうも自分でも記憶がないところ。
行っていないかも知れません、麦焼酎・・・う〜む。
でも人間、一気にと欲を起こしてはいけない。ほどほどがいいだろうと(笑)。
で、台風に翻弄されながら、鹿児島県をあちこち行脚しておりました。

まずは敬意を表して、安藤忠雄建築見学であります。
写真は、鹿児島大学稲盛会館という建築で工学部の建物のひとつ。
事前に調べてきのうはイベントもあって、中に潜入できるだろうと思ったのですが、
それが台風のためにキャンセルになったことを玄関に来て
張り紙を見て知った次第(泣)。でもまぁ、ということで謹んで外観撮影。
シャッターを押そうとしたら台風の強風がカラダを揺する。
強風のために周辺には砂埃が舞い上がっている。
鹿児島なのでシラス土壌から白い砂が舞い上がり目を襲ってくる。
そういう瞬間には目を開けていられない。決死の撮影、と言うのは大袈裟か。
この建物の趣旨や設計のポイントなどまったく知識がないのですが、
HPからの情報では以下のようです。
〜会館の概要・利用目的 稲盛会館は、教育及び学術交流の場として、
本学の職員その他関係者の利用に供することにより、本学の教育研究の進展に
資するとともに、学術及び文化の向上に寄与することを目的としています。
会館は本学工学部出身の京セラ(株)名誉会長 稲盛和夫氏から科学技術を
中心とした知的交流を促進するための場として本学に寄贈されたもので、
日本を代表する著名建築家・安藤忠雄氏の設計によるものです。
施設の概要・平成6年10月31日竣工・地下1階~地上3階建
・建物面積810.40平方メートル・延べ面積1,628.85平方メートル〜
ほかからの情報としては以下のよう。
〜卵形のコンクリートが正面から飛び出ているのが特徴的で、内部はホール。
卵の先端から放射状にライトが点く。建物内は、卵の外周に沿ってスロープが設置され、
合わせる形で外壁も弧を描いたガラス張り。1988年の「中之島プロジェクトII」で
提案の卵形が実現し2008年の「東急東横線 渋谷駅」に繋がった。〜という情報。
卵形が内部でどうなっているか、また、卵と窓ガラスの取り合い部分の詳細とか、
見てみたかったのですが、叶いませんでした。残念。
でも、なかなかに心惹かれる造形感覚だと思わせられました。
安藤さんの建築にはほどよく集中したワンテーマが際だっている。
それが今回はまるでゴジラの卵のようなコンクリート塊。
こういう少年っぽい「遊び心」には、共感を覚えさせられる。
いろいろ意見はありますが、わたし基本的には安藤建築は大好きであります(笑)。

せっかく九州・鹿児島まで来た機会、この他地域の有名ビルダー2社、
シンケンと松下孝建設のモデルなどの見学・状況視察が大きな目的でした。
ところが、ご存知の超ゆっくり台風5号が鹿児島県島嶼部に停滞し、
いつなんどき、一気に上陸するかも分からない緊迫の状況。
東北フォーラム・氏家事務局長からもオススメいただいた松下孝建設さんは
きのうはスタッフが手分けして顧客住宅の台風への備え・メンテナンスのために
全員外出でモデルハウス見学はできませんとのこと(泣)。
ですが一方のシンケンさんの方は無事にモデルハウスを見学できました。
こっちはむしろ台風で来場者が少なかったので、
たっぷりスタッフの方からシンケンの家づくりのポリシーその他、
十分にヒアリングできました。別に記事としてまとめましたのでよろしく。

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