昨年から知人が札幌で住宅を建てたいということで、
数軒の住宅企業と話し合った末にアクト工房というビルダーさんと契約され
今回、めでたく竣工しオープンハウスをされているということで、
なお、わが家から歩いても10分程度のご近所なので、昨日見学してきました。
詳細内容までは関知していなかったのですが、
アクト工房・松澤さんから丁寧にご説明いただきました。
デザイン的にはシンプルなボックスプランで、札幌市西区山の手の
風致地区の街並みに調和する外観が印象的。
ガルバリウム鋼板と木質風の外装が好印象でした。
どうも最近は箱の家といい、シンプルな引き算的デザインに惹かれる。
きのうは引き渡し前の住宅本体工事の完了時点でしたが、
このあと、風致地区として植栽などの工事が引き続き行われるとのこと。
建物の特徴としては、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)の
第3者認証を取得されて、最高ランクの5つ星評価です。
現行省エネ基準に対してこの建物は30%省エネであるという評価。
こうした評価制度はユーザー的にはまことに喜ばしい。
この制度は以下のような趣旨・経過でスタートしている。<要旨抜粋>
〜 平成27年7月、「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律
(平成27年法律第53号。以下「法」という。)」が公布され、住宅事業建築主
その他の建築物の販売を行う事業者は建築物について、
エネルギー消費性能の表示をするよう努めなければならないとされている。
国土交通省では、建築物のエネルギー消費性能の見える化を通じて、
性能の優れた建築物が市場で適切に評価され選ばれるような
環境整備等を図れるよう「建築物のエネルギー消費性能の表示に関する指針」
(「ガイドライン」という。)を告示として制定した。
BELSにおいては、ガイドラインに基づく第三者認証マークの一つとして
住宅を適用範囲に含む等の改正を行い新たにスタートとなりました。〜
なんかよくわからない言い回し(笑)。
いまのところは「努力規定」だけれど、ようやく性能評価のモノサシを
作りましたよ、大いに利用してくださいね、という趣旨。
で、住宅のディテールでも見所が随所に。
外観的なシンプルさとは違って、内部ではさまざまなデザイン要素。
写真は玄関の様子ですが、細長い「家族のための動線」が特徴的。
玄関土間が長く伸びて、そのサイドに靴収納が仕込まれている。
その手前側には外套掛けも装置されていて、
最近の北海道住宅のひとつの特徴的なエントランス構成になっています。
冬場の生活動線を考えると、北国として合理性を感じます。
そういった機能性が内部デザインとして、このように処理されている。
開放された階段と連動していて楽しい空間を演出している。
居間ダイニングキッチンの生活主要ゾーンは2階。
ここからは近隣の「三角山」への眺望が得られますが、
隣居との視線などを考慮して、窓の配置で高低差をうまく活用・・・。
ってまぁ、いろいろ見所がありますので、1回では書き切れない。
明日以降にもレポートをしていきたいと思います。
Posted on 4月 17th, 2017 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅マーケティング, 住宅取材&ウラ話
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