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【企業マシン管理者のため息 Macのお葬式】

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当社はDTPでの出版関連企業なので、パソコン、それもMacが多い。
その管理については主にわたしも含めた2名で対応しています。
もう一人の方は、どっちかというと会社全体のネットワーク環境を管理していて
Mac自体についてはわたしの方がより専門的。
スタッフは常勤18名に対して、Macは全部で30台弱くらいはある。
その他にPCも5台くらいはある。
ネットワーク環境での仕事なので、いろいろな役割を果たしている。
普段働いてくれている間は、最近のOS環境は安定しているので、
ほとんどトラブルらしいトラブルはなくなった。
考えてみれば、MacのApple社が成長していった最大のポイントは
OSにモダンOSのOS-X(オーエステン)が採用されて、
MicrosoftのWindowsよりも安定性が高まったことが大きかったように思う。
それ以前のMac-OSの頃と言えば、頻発する「爆弾騒ぎ」で、
管理者としては心の安まる暇がなかった。ああ、なつかしい(笑)。
まぁ、Apple社企業業績としてはiPhoneの成功が最大要素だろうけれど、
その技術ベースを提供したのは、Macでの成功だった。

で、久しぶりにスタッフからのSOS。
聞けば、ノート型のマシンで「液晶が半分くらいブラックアウトしてます」。
ということで用意している代替のMacにデータ環境を入れ替えさせて、
半分黒死しているヤツをどうしようかと考えた。
わたしどもは情報産業に属する企業形態でしょうが、
その環境の中では、こういったパソコンは生産ラインネットワークの
重要なワンピースとしてはたらくものだと言えます。
これくらい多数のマシンがあると、スペアとしてのバックアッパーも必要。
2008年製だから、いまは8年というそろそろ寿命かというヤツでしたが、
液晶が悪いだけなら、ということで交換修理を依頼した。
「大体、4万円くらい掛かりますよ」とのことでした。
たぶん、中古で買った方がまだ安いかもと思いつつ、修理依頼。
そうしたら、数日後「着手前にチェック中、全面的に黒死」との知らせ。
液晶交換の前にロジックボードをチェックしていて、
そこに腐食箇所が発見されて、局所洗浄チェックしたら、逝ってしまった。
起動はするけれど、画面は真っ黒なまま。おシャカ減価償却。
であればやむを得ない。修理は中断してもらって返品されてきた。
腐食の原因はよくわからないけれど、外皮にシミ、液体乾燥痕跡があったので、
それが起因しているかも、という診断見立てでありました。
「着手前でしたので、料金はいただきません」とのこと。

ということで、それでも解体すると
HDやメモリなど、とりあえずは活用可能な部品もある。
とりあえずの「お葬式」での臨終写真であります。
自分自身も年齢を重ねてきて、こういう老兵への思いが
ついこみ上げてくるものがあるのであります(笑)。
よく頑張ってくれた、という感謝の念をしっかり伝えて上げたくなる次第。
南無大師遍照金剛・・・。

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