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会津・地域共同水路

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今回の出張もあちこちと移動いたします。
きのうは仙台を早くに出て会津へ。
天気予報では午後からは雪がぱらつくという予想。
もう12月でもあり、会津は予断を許さない地域。
ということで、クルマも冬用タイヤに履き替えているクルマを使用。
日曜日ということもあって、高速は1000円ですが、
どうも仙台の高速では路線が違うと別カウントされる地域があるのですね。
なので、仙台東から乗って会津若松で下りたら
料金は1600円という表示になっていました。
う〜む、どうもわかりにくいじゃないか。
取材は古くからの農家集住地域、「集村」といわれる地域のなか。
田園風景の中に、林で囲まれた集落が展開しています。
そのなかの一軒が取材先住宅なのですが、
その道路側前面には、ごらんのような共同水路が流れています。
これは猪苗代湖から流れている水路と言うことで
農業用水として開発されたものを
このように引き込むことで生活用水としても利用してきたというものです。
見てみると、大変清冽な清水であり、
この地域の暮らしは、この水路が支えてきたであろうことは明白。
この建物に対しては北側に面しているので、
まだ竣工後1年ちょっとですが、コンクリートで固めた縁側的土面には
もうすでに苔がいい色合いを出していました。
冬期には積雪をこの水路に流して融雪もするということ。
また、建て主さんによると、この水路で野菜を洗ったりすることも多く、
そういう生活上のコミュニティの中心的な装置としても機能してきた。
この再生型の工事になった住宅では
こういう点を踏まえて、この水路に対しての仕掛けを考えていました。
これまで、建物の反対側の、南側で田畑に向かう側を入り口にしていたのですが、
今回工事では、あえて北側のこちら側に広い土間を内外に備えた
屋根付きの空間を配置しています。
いわゆる一般的な玄関ではなく、土間を境界とする空間配置を試みているのですね。
袖壁や屋根の張り出しが、あいまいな中間領域も形成しているので
この共同水路を中心とする地域への開放性と、
個的なプライバシー空間との間の距離感が建築的に仕掛けられていました。
こうなると、そこから先は住む人の、
いわば暮らしデザイン力のようなものがデフォルメされると思います。
若い設計者の意欲を感じた取材でした。
北のくらしデザインセンター
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