年間の出張日数はわたし、大体ことしで、60日くらいになるのですが、
ほとんどビジネスホテルであります。
そのなかで、よく利用するのが東横イン。
以前、いろいろコンプライアンスの点で叩かれて、悪いイメージもありますが、
そういう問題は、端的に正せばいい。
それよりもいつも感じているのですが、
窓が、必ず樹脂サッシを採用しているのですね。
そのうえ、北関東以北でしょうか、部屋には
電気熱源と思われるパネルヒーターが設置されているケースも多い。
これって、誰も言わないでしょうが、なかなかポリシーがある。
日本のホテルって、たとえば北海道のリゾートホテルでも
本州地区の一流シティホテルでも、ほとんどがアルミサッシというケースが多い。
インテリアはすばらしく、床にはふかふかの絨毯が敷かれているけれど、
一歩部屋にはいると、なにやらかすかにカビくさい。
っていうような高級ホテルが多い。
あれ、全部、結露被害が原因ですね。
ひどい場合は、窓面木枠から結露水がしたたり落ちていたりする。
そういうなかで、東横インは少なくともそういう様子は感じられない。
樹脂サッシですから、窓も当然ペアガラス。
メインの暖房機としてはエアコンでしょうが、
よくデスクの下などに、電気式のパネルヒーターも設備されているのです。
なので、冬場、たとえば東北地域に出かけるときは
東横インだと、寒さを意識することは少ない。
パネルヒーターは、輻射型の暖房なので、
エアコンから吹き出してくる空気温度上昇暖房と比べて大変マイルドな暖房なんですね。
ホテルなんですから、
顧客の快適性ということを第1に考えて欲しいのですが、
多くの「一流ホテル」では、目を奪っての驚き性は追求するけれど、
そこに一定時間を過ごす肌合いに感じられる快適性に配慮していない。
窓の基準って、日本は大変遅れていて、
ヨーロッパの性能基準がいまや、世界的に標準的になってきて、
当然断熱性能は、数値で厳しい基準適合が条件化されていますが、
いまや、中国や韓国もそういう世界標準を採用しているのに、
日本だけはアルミサッシで押し通そうとしている。
まぁ、窓のメーカー団体とか、
大手ハウスメーカーとか、窓枠の太さを嫌う「デザイン設計者」などの
複合的な圧力で、このような遅れた基準環境に置かれているのが実態です。
民主党の「業務仕分け」で、
こういった日本の遅れている基準なども、ぜひあぶり出して欲しい。
まぁ、樹脂サッシ自体は日本独特に発達してきたものですが、
性能的には、世界標準となんら遜色のないレベルを達成している。
依然として、寒々しい「シンプルデザイン」で
日本の住宅をダメにし続けることは止めて欲しいと思います。
ぜひ東横インに見習って欲しい(笑)。
あ、わたし、東横インから宣伝費、もらっていませんから。
北のくらしデザインセンター
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Posted on 11月 26th, 2009 by replanmin
Filed under: 住宅性能・設備
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