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カナダの巨木の森

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カナダにはバンクーバーなどを訪問した経験があります。
バンクーバー市内には、その原始の自然を保存した公園があった。
ちょうど北海道札幌の中心部に「植物園」という
開拓以前の自然景観がそのまま残されているのですが、
札幌も北米文化の人々によって
都市デザインされた部分のある街なので
たぶん、こういった景観保存というのはかれらのDNAには
色濃いものがあるのだろうなと推測されます。
日本の都市でこういう原始の景観保存という志向は、
ほかにはあんまり見られないのではないでしょうか?
全国を見ていて、そんな印象を持っております。

で、バンクーバーの自然公園で驚愕させられたのが
ウエスタンレッドシーダーという杉の樹種の巨木群。
まず、その巨木ぶりには圧倒させられる。
今回のカナダアルバータ州の木材プレゼンテーションの1コマに
写真のような光景を発見して、
そのときの興奮がマジマジと思い起こされました。
日本での「杉」景観体験としては、
大体は神社などの境内で体感できます。
そういう杉木立は、樹齢数百年単位ではあるけれど、
たとえば500年近いと思われる松島・瑞巌寺の杉木立と較べて
ゆうに10倍くらいの太さの違いがあると思います。
日本の杉は、その成長の早さで繰り返された災害からの復興に
たいへん有用に利用され続けてきた樹種だと思いますが
そういう杉への親近感を持つ日本人として、
このカナダの森の杉資源には、まことに圧倒される。
樹種と自然風土の違いではありますが、
こういう国際競争では、日本の杉には勝ち目はないと(笑)
深く実感させられた次第であります。
物量のこの圧倒的な違いには、立ち向かう方がおかしい。
日本の森林資源活用では、その独自性を活かす必要がある
そんな悟りに至らされる次第です。

北海道の東部地区には、
ラワンフキという大きなフキがあって
そのフキの下に、コロポックルという小人が住んでいるという
お伽噺があるのですが、
この写真を見ていると、まるでかわいい小人さんたちが、
一生懸命に木こりをしているような
そんなユーモアを感じさせられもしますね。

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