先日訪問してきた、大船遺跡にあった竪穴住居。
津軽海峡をはさんで対岸地域の三内丸山と同質の文化といわれる。
いろいろな竪穴住居を見学しますが、
ここのように軸組のまま、というのも珍しい。
三内丸山では、クリが栽培され、どうも主食に近いような扱いだったと思われている。
で、軸組に使われた樹種もクリのようなんですね。
屋根は、後の世の「入母屋」のようである。
出入り口は右側にあるようで、屋根も架けられている。
このあたりは、想像で復元を行っているものか
まぁ、柱跡は特定可能だろうから、
それがわかれば、外観的な特徴点を類推することは可能と思う。
こういう軸組を見ていると、
やはり、木組みの美しさに心が反応してくる。
左側は入り口側から内部を見下ろしたところ。
掘り込みが結構深くて、1.5mくらいはあると思われました。
この深さは、実際の竪穴の地層変化で明確だろうから
間違いはないと思われる。
ここまで深く掘られていれば、この家はかなり暖かいと思う。
また、入母屋が事実この通りだとすれば
囲炉裏からの煙の道もかなり明確と思われ、
住宅の外形的な性能、住み心地はそう悪くはなかったように思われます。
大船は北海道でも比較的温暖な地域であり、
海の幸とともに、後背の山地からは山の幸も恵み豊か。
現代でも、隣町は温泉で有名な鹿部町であり、
別荘分譲地が盛んに開発されるような地域なので、
やっぱり、いろいろ想像してみても居住環境はそう悪くはない。
さて、本日からか、明日からか、
世間的にはお盆休みに入ってくると思います。
しかし、きのうはどっさりと休暇中の「宿題」作業が山盛りに。
まぁ、若くもないので、行楽という予定もないし、
のんびりと楽しく(笑)、片付けることにしたいと思います。
ふ〜〜〜、やれやれ。
北のくらしデザインセンター
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Posted on 8月 12th, 2009 by replanmin
Filed under: 古民家シリーズ
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