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日本の大問題・風呂での溺死事故

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一昨日、「北海道の沖縄化 増えるシャワー入浴」と書いたら、
Facebookなどでいろいろな方からコメントをいただきました。
高断熱化が進んでいる北海道では、浴槽に浸かる入浴法ではなく
より簡便にシャワーだけで済ませる入浴習慣が増えている。
っていうことなのですが、
さまざまな意見が寄せられた次第であります。
エネルギー問題の方向で考えると、浴槽入浴+シャワーによる体洗浄では
大きなエネルギー消費にならざるを得ないのに対して
高断熱化でシャワー浴が中心になると、比較してエネルギー消費が減ってくる。
これはいい方向というのがメインテーマだったのですが、
いろいろな方とやり取りしていて、
もうひとつ大きな「風呂での溺死事故」の問題にも話が広がった次第。

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わたしどもでは、こうした問題について
2012年に発刊した「青森のいい家大研究 1」というマンガで
上のように、わかりやすくご紹介しています。
一般紙などでもようやくその実態が報告されるようになって来ましたね。

<以下、ダイヤモンドオンラインより抜粋>
http://diamond.jp/articles/-/63009
十分な断熱対策がなされていない住宅が全体の7割にも上る日本。
風呂場で溺死する人の数は1万9000人と、
なんと交通事故死の4倍にもなる。
その多くは高齢者。一気に寒暖の差にさらされることで、
心筋梗塞や脳卒中を引き起こすのだ。
<中略>
厚生労働省の人口動態統計によると、
2012年に溺死事故で亡くなった人の数は、およそ5600人。
しかし、実際にはこの3倍にあたる1万9000人が亡くなっている。
というのも、事故死ということになれば検視を受けなければならないため、
多くの遺族が病死扱いを望み、統計上に人数が反映されないのだ。
一方、警察の取り締まり強化により、12年交通事故死は4411人にまで減少。
つまり、風呂場で亡くなる人の数は、交通事故の死者の4倍にも上るのだ。

こういった住宅の大問題について
それもちょっと学べば進化した住宅技術を活用できる現代において、
無知蒙昧にも、ひたすら自らの「作家性」にのみこだわって、
とんでもない過酷な住環境を著名建築家が提供するケースも散見される。
しかも多くの追随的メディアがそれに盲目無批判であるという、悲しい現実も。
・・・まことにもって瞑すべし。
こういった実態は、もっと大きく声を上げていくべきことだと考えています。

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