あけましておめでとうございます。
昨年中は、多くのみなさんと縁を広げさせていただきました。
本年も情報交流をよろしくお願い申し上げます。
わたしどもが生息している雑誌業界、
1996年が総売上のピークで、そこから今日2015年まで
総売上が半減してきていて、その趨勢は
なかなか止まることがない、というようによく言われています。
そういう意味では「構造不況業種」というように言えるわけです。
その原因はハッキリしていて、インターネットの普及でしょう。
抗いにくい要因が、構造転換を迫り続けている業界と言えます。
なんですが、そういうなかでも継続している事業体もあるし、
場合によっては業績を上げている企業もある。
インターネットに代替できるような情報については、ドンドンと代替され
一方で、代替できないものは生き残っていく、
まぁ当たり前のことが起こってきている。
さらに、こういった売上半減というような事態は人口減少局面では
あらゆる業界に大きく波及していくことは間違いがない。
とくに住宅産業では、間違いなく生産規模の大縮小が考えられる。
希望的予測でも、現状から10年以内に
3/4程度までは縮小が予測されている。
なんのことはない、わたしたちはとっくに20年で1/2になる経験を積んでいる。
そう考えると、出版業界での「経験知」は、
今後、大きな経験知として生きていくことも考えられる。
「こういうようなこと」が起こり、
「こういう方向性のものが生き残ってきた」
というようなあまり言語化しにくい「知恵」が、局面局面で
思い起こされる、というような形で生きてくる可能性が高い。
要は、どんな状況でも過度に悲観せず、
生き延びる方向性を細心に考えていく継続的努力なのでしょうね。
というようなことで、
過去からの「経験知」を、しっかりと見据えていきたいと思います。
日本人のこころには、やはり富士山への憧憬、
止みがたく存在し続けてきた。
きのう大みそか、神奈川県大磯で、早暁高台から遠望しました。
朝日を浴びて、白雪に包まれた山体が、
たいへん楽しいグラデーションを魅せてくれました。
ことしもみなさんのご多幸を祈念いたします。
また、本ブログをご愛読願えれば幸いです。
Posted on 1月 1st, 2015 by 三木 奎吾
Filed under: 日本社会・文化研究
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