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土まんじゅうの庭

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都市型住宅の戸建て住宅で
最近の傾向として、時間にゆとりがなくなり、
庭仕事を楽しむようなことが少なくなってきている現実があります。
それって、戸建て住宅の楽しみの中できわめて大きな部分を
放棄しているような感じがするのですが、
しかし、そういう傾向が増えてきているのは事実。
そうなると、敷地利用のなかで、
建物として利用する残余のスペース、庭が占めている場所を
どのようにデザインするか、考え込んでしまう。
よくあるのは、コンクリート平板などの石素材で覆ってしまうこと。
そうすればメンテナンスフリーなドライ空間が出来上がる。
でも、そういう解決策だと、なんともやはり寂しさが募る。
っていうような部分ではないかと思うのですが、
先日の十勝の取材で見たのがこの「庭」。
コルゲート管のような材料を置いた上から
土をかぶせて、ある程度固めて、その表皮を芝生で覆っていました。
「お、なんだろう」という思わぬ効果があって、
よく考えてみるとメンテナンスは芝生の養生程度。
伸びすぎれば時々カットしてやる必要はあるけれど、
それ以外は、特段の手入れの必要はなさそうな感じがする。
小さい子どもがいる地域では、
近隣の子どもたちも遊びに来て友だちが増える効果もありそう。
好きなんですよね、こういうワケのわからない空間が子どもって(笑)。
なずか、こういう穴が開いていると子どもは入り込む。
造形としては、龍安寺や銀閣の砂の庭のようで
一種、禅か何かに通じているような自慢も出来そうです(笑)。
十勝なので、そんなに雪は積もらないだろうけれど、
雪が積もったら面白いかまくら効果を持つかも知れない。
っていうような印象を持たされた庭でした。
みなさんはいかが、感じられるでしょうか?
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