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蒸暑8月宮古島市街で無冷房の一夜

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さて、きのうから吉野博日本建築学会会長と同行取材の開始。
蒸暑8月の南西諸島・宮古島の「エコハウス」視察です。
詳しくはまた、稿を改めますが、
きのうは、表題のような体験をさせていただきました。
実験住宅であって、宿泊体験も出来るので、
わたしを含めて4人が「市街地型」エコハウスに宿泊した次第。

環境省の「エコハウス」事業では
全国で20箇所でのモデル住宅が建設されました。
そのなかで宮古島市では、「郊外型」と「市街地型」のふたつの
モデルハウスが建てられています。
はじめに郊外型を見学後、市街地型を見学。
郊外型では、周辺にも緑地・サトウキビ畑も多く
緑の総量も多いので、無冷房環境でもいけそうな印象を持ちます。
さらに夕食会場になった「かたあきの里」は、
すばらしい緑地環境の中、降るような星空が感動的に迎えてくれました。
まことに感無量であります。
なんですが、その後の「市街地型」での宿泊への
一抹、どころではない不安感が、酔いを常に醒めさせてくれる(笑)。
日中気温は間違いなく32度を超えていて
そのうえ、湿度をたっぷりと含んだ重たい暑気が不安をいや増す。
無冷房ということで、
基本の涼房は通風によって獲得されます。
台風を考えたRC造に内部は木が貼り込まれたインテリア空間。
夜、宿泊に帰ったエコハウスは、重たい空気感に満たされている。
そのうえ、歓楽街の真ん中に建てられた立地環境からは
外部を通行する人々の視線や歓声などがかまびすしい。
なんですが、こうなれば徹底的にモルモット化しようと
決意して、お風呂に入る。
さすが蒸暑の日中の汗はハンパなく、
ひと目は気にもしている余裕もなく、シャワーが肌に心地よい。
で、歓談後、就寝であります。
しばらく、周辺環境からの騒音が寝付かせてくれないけれど
わたしは鈍感な方なので、眠りに落ちる。
しかし、外部騒音・若者たちの大騒ぎは、増幅されて
「通風」のために全開された窓から室内に響き渡ってくる。
ということで、眠りが浅めのように思います。
というか、気になってなかなか熟睡は出来てはいないようです。
外部の若者騒音は、断続的に朝方3時頃まで続きました。
(ようです・・・よく確認できなかった)
なんですが、4時過ぎ頃からはそれも収まり、
徐々に「通風」も軽く体感できるようになる。
気象台発表も確認していないのですが、
さすがに「市街地型」とはいっても、宮古島市では
朝方は気温が、体感的には5度以上、下がって来ているように感じます。
その「涼気」が肌にまことに心地よく感じられます。
なにやら、「心頭を滅却すれば・・・」の修行のようですが、
それなりに人間感覚はこの無冷房状況に対応を見せるもののようです。

ということですが、
やはり社会的環境、騒音やプライバシー確保の面では
いささか問題でしょうね。
しかし、たいへん貴重な体験をさせていただきました。

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