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納涼の仕掛け

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ことしは、どうなんでしょうか、
北海道でも暑いと感じる日が増えているように思います。
日射しは強くて、その日射が乾燥した空気の中で
肌により強く感じる、っていうのが北海道の夏の特徴なのかも知れません。
なので、草木の陰影が強烈に感じられる。
なにより空気のなかの湿度の違いが大きいのでしょうね。
それに対して本州以南地域では
強烈な多湿が特徴。そういうなかでは
草木の陰影もなにか空気に融けていくような印象を持つ。
写真は宮城県の遠刈田あたりの別荘での様子。
風呂に隣接してこういうデッキを造作していました。
昼間の凶暴な高温多湿の暑さを逃れて
汗を流したあと、こういう空間でそこはかとない空気の流動に全身を預けて
「涼感」を探しながらたたずむ、という空間なのですね。
むせかえるような緑の空気感が、体全体に染みわたってくるようです。
こういうあたり、やはり北海道で育った人間には
ある羨望の思いが、どうしてもあります。
こういう民族的といえるDNA体験の世界から、すこしの隔たりがある。
今の時期くらいであれば、へたをすると
こういう空間そのままならば北海道では、寒い時すらある(笑)。
しかし、わたしたち北海道に育った人間も、そのルーツにおいては
こういう民族的な夏の空気環境体験を持っていて、
そういう気持ちが、ある寂しさをこころにもたらすのですね。
でも逆に、こういう部分の違いが、日本の中で北海道が特異的な部分なので
その環境の中で、どんな個性・「地方性」が育つのかが興味深くもある。
まだ140年なので、明確な形は見えてきてはいないけれど、
北海道内の作家たちの表現から、少しずつそういう部分が出てきているように思います。
きのう、水産漁業のみなさんがストライキをしましたね。
本当にきびしい現実が出てくるモノだと、慄然とします。
アメリカという国は、一説では全企業収益の40%を占めるほど、
いまや金融ビジネスが大きな産業領域なので、
その産業が求める「投機対象」を考えなければならない、ということなのか、
世界的な石油高騰に対して、
産油国すら危惧を持っているというのに、アメリカ政府としては動きが見えない。
金融ビジネスとしては、そのメカニズムは理解できるけれど、
結局は、既存の世界の生活システムをも脅威にさらしているというのが現実。
アメリカ政府が、この問題に対してどう対応を考えるのかどうか、
石油の価格上昇は、アメリカとそれ以外の世界というような
対立構造を生み出すことになるかも知れない。
北海道にとっても、このままの石油価格で冬を迎えることになったら、
どういう状況になっていくのか、不安ですね。
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