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【高「格式」高「ミエ」住文化 兵庫福崎三木家住宅-7】

江戸期までの住宅文化の本質を考えると、結局「ミエと格式」重視という結論にたどりつく。 建築装置的にはなによりも最高格式の空間として、床の間付きの座敷が挙げられるだろう。そこには書画類を表装する壁面がしつらえられ、通常は塗 […]

【姫路藩地域支配邸宅の間取り 兵庫福崎三木家住宅-6】

「家と人」という住宅分析の全体からすると、人とその社会の要素分析のためには過去の歴史社会のリアリティを追体験する必要がある。いろいろな住宅を巡って「どうしてこのように建てたのか」を考える基盤。 遠い縁戚とおぼしき家系の邸 […]

【庄屋家の8歳神童1831年の絵 兵庫福崎三木家住宅-3】

江戸期の播州での三木家のひとびとの消息がこの福崎には詳細な研究と共にあきらかにされて遺されている。この家の当地での足跡は明暦元年(1655年)に、当時の姫路藩・榊原家から「新田開発」の事業要請を受けた英賀城の末裔で酒造業 […]

【江戸期経済を支配の庄屋とは? 兵庫福崎三木家住宅-2】

きのうの続きです。江戸期の姫路藩、播州・福崎の地域経済を中核として運営していた「庄屋・三木家」再訪篇。江戸期は「武家による政治支配」体制だけれど、それは武力支配の構造が基本ではあるけれど、一方では年貢の取り立てや管理など […]

【「温故知新」型建築の未来 兵庫福崎三木家住宅-1】

さて先日は住宅業界専門誌「建築知識ビルダーズ」さん主催のエコハウスコンテストの審査員を務めさせていただいていましたが、自分自身もながく住宅関係に関与する人生を送ってきて、そのキャリアもワンクールセット感を持っています。 […]

【トータル5時間超 エコハウス審査員任務ようやく終了】

昨年のジャパンホームショーの会場で出会った折に、旧知の建築知識ビルダーズの木藤編集長から軽く頼まれた「エコハウス審査員」の任務、昨日でようやく終了することができました。 わたしは遠隔地でもあるのでZoomでの参加。事務所 […]

【新旧建築が混在の大阪中心部・大江ビルヂング】

大阪の建築会社・ダイシンビルドさんが中心部のビルに移転されたということを聞いていた。そしてその入居先がいかにもレトロな建築ビルである「大江ビルヂング(ジではなくヂ)」という名前で知られている古建築だったので、強く惹かれて […]

【家とひと・人生の「運命」 有島武郎旧邸-8】

文学者の人生というのは、一定の個人情報ではあるけれど「私小説」というジャンルが成立しているように、そういう丸ごとを表現して読者と交感しているような側面があり、遺族などの同意を前提に公開されている情報なのでしょう。ただ、日 […]

【建て主自身の設計図面スケッチ 有島武郎旧邸-7】

この有島武郎旧邸が新築された当時の札幌の人口は大正2(1913)年段階で総数96,897人で男性52,867、女性44,030。現代の約1/20程度。現在の札幌市内22年新設住宅着工は15,761戸。さすがにこの大正期の […]

【縁側の洋風変容「サンポーチ」 旧有島武郎邸-4】

芥川龍之介の九十九里での一時滞在の和風庵からの延長線的流れで、「作家の住まい」的な興味深化からこの有島武郎の札幌に残る住宅を分析してみることにしたのですが、掘り下げるほどに北海道の住宅進化の過程と驚くほどに重ね合わさって […]