「東北の住まい再生 情報広場」に
当社スタッフの震災ルポを掲載しています。
地震発生時には仙台駅から2kmほどの事務所にいたのですが、
現在は石巻の自宅で、無事だった家族全員で
生活の再建に取り組んでいます。
そういうなか、送られてきた写真に
目が止まってしまいました。
スタッフのお子さんは、この春卒業だったのですが
式日程は大幅にずれたのですが、
24日になんとか卒業式を行ったのだそうです。
体育館がこういう状況で使えない中で、
「多目的室」という部屋で卒業証書授与式を行ったと言うこと。
その教室黒板に書かれていた言葉です。
「今を生きているということ」
まことに端的な言葉で、まさに迫ってくるものを感じます。
こういう状況の中でも、なんとか
子どもたちに卒業式を贈りたいと考えて努力された先生たちの
そして、大人の社会からのメッセージが
端的に表現されていて、目が離せなくなった次第です。
今回の震災を機会にして
わたし自身も、息子と話す機会が増えていると感じます。
かれら、彼女らの生きていく時代は限りなく厳しいと思わざるを得ません。
これから日本という国はどうなっていくのか、
よく見通せない部分もあります。
これまでのように、経済成長至上的な考え方で社会が営まれていくのか
そうすれば、エネルギーはそのためにも絶対不可欠だ、
という考え方になっていく社会が続いていくでしょう。
しかし、すでにドイツでは原発反対のデモが25万人規模で行われたとか。
そういう方向に世界、社会が進んでいくのだとすれば、
では、経済や生産活動はどのようなものとして展望していくのか
根源的な問いかけが、いま、されていると思います。
計画停電のことが話題になっていますが、
現在の状況では、大きく東西で日本の潜在力、エネルギー能力が変化してしまった。
早く社会全体が、こういう状況の中で
進みうる方向性を照らし出す必要がある。
はやく政治が本来果たすべき機能を回復して欲しいと切に希望します。
もう、民主党も自民党も、この事態の前では
どういう党派的な違いがあるというのでしょうか?
また、取るに足らない資金の問題で東北に強い影響力のある
特定政治家の政治力を無力化させる
どういった大義名分があるというのでしょうか?
いま、国の進路や、子どもたちの未来にとって
どういう決断を下せるかは、かなり決定的だと思います。
Posted on 3月 28th, 2011 by replanmin
Filed under: こちら発行人です, 状況・政治への発言
コメントを投稿
「※誹謗中傷や、悪意のある書き込み、営利目的などのコメントを防ぐために、投稿された全てのコメントは一時的に保留されますのでご了承ください。」
You must be logged in to post a comment.