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北海道らしい建築

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きのうは十勝にて仕事しておりました。
で、札幌から帯広に向かう国道沿いに、たいへん巨大な建築があります。
この写真の建物なんですが、名前は
「川西農業協同組合麦等大規模乾燥施設」という建物です。
川西というのは地名。その文字の上には、
「昭和55年度地域農業生産総合振興事業」という文字も。
まぁ、要するに麦などの生産穀物を集中的に乾燥させる施設なんですね。
農水省による公共事業案件として建った経緯がわかります。
という、機能性のみを追求した施設なんですが、
なんというか、現代的な巨大サイロとして、
十勝全域のランドマークとして立派に機能していると
わたし、個人的に強く心引かれているものなんです。
最近はまわりにGSなどの無粋な看板が並んでしまって、
ごちゃごちゃしてきたんですが、
それでも、この巨大さで、車のなかから、
「おう、また十勝に来たぜぃ・・・」という気にさせてくれる。
だいたいが青空が広がっている十勝の空。
そこにガルバリウムとおぼしき耐候性の高い外装。
単純で巨大な容姿。
いかにも農業関連施設としての機能性の表現。
などなど、ちょっと類例のない「北海道らしさ」が伝わってくる。
もし北海道らしい建築、というようなコンクールがあったら、
わたしとしては20世紀代表でこれに一票、入れてやりたい気持ちがあります(笑)。
「ここは十勝だ、農業で食っているんだ、文句あっか?」
みたいな、堂々たる主張性が明快で、まことに潔い。
っていうようなことをいうと、みんなニコニコするのもいい。
で、このもう少し札幌側に進んだところには
甜菜から砂糖を作る巨大円形サイロもあって、
どちらも、地域らしさを圧倒的に感じさせてくれるんです。
どうも、感じ方が単純に出来ているんでしょうか。
みなさん、この建物、どう思われるでしょうか?

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