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間仕切り壁

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写真は先日取材で伺った、あるモデルハウスでのもの。
間取り的には玄関を境に、左右で明瞭に仕切られていて、
ご覧いただいているのは、その玄関空間から右側を見た様子。
こちら側は、離れのような客間、和室に向かっていく動線空間です。
動線空間ですが、大きな開口部は結構なしつらいの和風の庭に望んでいて、
なんと、庭石から流水が落ちていたりしています。
動線空間そのものも、床には畳が敷き込まれ、
天井には葦簀が張り込まれています。
そのうえ、手前側の仕切り壁の内側には床の間まであります。
という空間になっているのですが、
その玄関側からの心理的結界装置になっているのが
写真左手の間仕切り壁。
この間仕切り壁、左右幅はほんの60cmほどのものなのですが、
塗り壁で仕上げられており、格子窓も開けられています。
ちょうど、左右の間取りそのものの結界にもなっていて、
また、玄関正面から目に飛び込んでくる、庭石の落水に対しても
その緞帳のような役割も果たしています。
そういういろいろの目的を果たしているのが、この間仕切り壁なんですね。
大変大きな空間、約60坪くらいの床面積の建物ですが、
その中心にあって、さりげなくいろいろの場面変化の重要プレーヤーになっているわけ。
野球でいえば、渋く全体の守りを支えているショートストップという位置。
たぶん、この間仕切り壁がなかったら、
全体のバランスが一気に崩れてしまうでしょう。
こういう多目的な役割を果たしている間仕切り壁も、はじめて見た感じがしました。
たぶん、和風空間の家づくりに感性豊かな作り手さんなのだろうな、と。
そういう思いを抱いた次第です。
どうも最近、ディテール系の部分が面白くなってきている気がします。
あれこれ、気づいた部分、今後も取り上げてみたいなと思います。
さて、連休真っ盛りですね。
わが家は、特段の予定はなく、近場でこどもと楽しもうと思っています。
きのうは、わたしと坊主で久しぶりに早朝散歩。
しばらく体調が悪かったのですが、ついに気力も回復して
約5kmくらいのお決まりの散歩コースが復活です。
北海道もようやく、いい気候になってきて、
たいへん、気持ちのいい散歩を楽しめるようになってきました。
きょうは、身近な山登りを約束しています。
でも、その前には、またきょうも早朝散歩です。 さて行くぞ、っと。

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