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プロ野球労使交渉

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さて、ヒルマン監督もアメリから帰ってきて、
もうすぐキャンプイン。ことしも球春まじかな時期になって参りました!
昨年は「けっこういいとこ、あっかなぁ」くらいの期待レベルで
あれよ、の間に一気呵成に頂点まで駆け上ってくれて
田舎に住んでいても、野球は「民主的」だなぁ、と実感させられたシーズンでした。
まぁ、あんな奇跡はそうは続かないのが自然なので、
ことしは、大変ゆとりを持って、楽しくプロ野球を楽しめるのではないかと、
ワクワクしてきております。ことしも、頑張れ、北海道日本ハムファイターズ!
そんななか、ストーブリーグのダントツの話題提供だったのがオリックスさん。
中村ノリの契約交渉が新聞紙面を賑わせていますね。
というか、インターネットというメディアも加わって、
「世論」というものも、いろいろな変化を見せている状況が現在のように感じます。
まぁ、端的に言えば、どんなものでも「雪崩を打つ」ということ。
以前のアナログメディアだけの時代には、もうすこし世論の反応って
抑制的というか、多様性があったように思うのですが、
いまは、ちょっとおかしいとなったら、すさまじいバッシングですね。
「増幅して、どんどん肥大化していく」というような反応が強い。
で、こういう選手側の不手際、おかしな対応を
経営者側、プロ野球球団側はたいへんうまく利用してきているな、と感じます。
目先の中村選手の活躍への期待よりも
この際、ちょうどいいから、プロ野球球団と選手との年俸交渉を
一気に球団側優位に変えてしまいたい、という思惑が強くなってきていると思います。
中日の福留選手に対して、球団側が「調停」をすぐに言い出しているあたり、
この球団有利のムードの中で、世論を味方に付けてしまいたいという思惑が見えます。
このあたり、丁々発止のギリギリの労使交渉だとも言えますね。
ファンとしては、まずは日本プロ野球がどういう方向で存続していくのか、
ということが大きいので、まずは経営的にバランスが取れるように考える、
というのが、現時点では支持される方向だと思えます。
ここ数年は、そうやって地域密着とかの地道な経営努力を行って、
バブル寸前と思われる、アメリカ大リーグの金満攻勢のなかでの生き残りを
計っていく必要は理解できます。
選手会も、こういう世論に対して、もうすこし敏感になるべきだと思いますね。
あきらかにおかしな交渉態度であった中村選手を、無条件で擁護するようでは
世論の支持は得られないだろうと思います。
さて、すっかりこういう底流としての大きな争点の
シンボルになってしまった観がある中村選手。
当人にとっては死活問題ですが、まぁこれまでたいへんな高給を取ってきたワケですから、
あまり可哀想、みたいな声も出てこない四面楚歌。
税金のこととか考えたら、きっと大変だと思いますけど・・・。
どういうふうに解決していくものかどうか。
きっと、とりあえず最悪を免れて、やれやれよかったね、
というようになるだろうとは思いますが、どうなるのか、先は見えてきませんね。
たぶん、日本社会的にはオリックスが助け船を出して
それを「十分反省した」中村選手が素直に頭を下げて、助けてもらう。
というような筋書きが想定できます・・・。
これだと、厳しい中にも人情もある、大向こう受けのいい結末か、と思いますが、さてさて??

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