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新興住宅地の家

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きのうは青森県六戸町にある「小松ヶ丘」ニュータウンでの取材。
この住宅地は、郊外型の典型的なモダン住宅地で、
100坪を超えるゆったりとした敷地の広さが特徴。
三沢の米軍キャンプなどで、アメリカナイズされた住宅を望むニーズがあり、
そうした住宅が似合うニュータウンとして、
建築会社も、地元のビルダーが頑張って、面白いデザイン住宅が
軒を競っています。
ごらんの住宅は、十和田市を初め、青森県東南部地域をテリトリーとした
Jホームさんの最新モデル住宅。
ツーバイフォーフォー工法ながら、
ジャパンデザインをコンセプトとした家づくり、
そして外張り断熱とオール電化の設備仕様が特徴です。
暖房方式は、土間床全面にヒーティングしての床暖房。
そこで暖めた空気を一階床面のスリットから上昇させます。
2階は補助するように蓄熱暖房を設置しています。
内部で面白かったのは、ユニバーサルデザインを表現したような
1階玄関から土間を大きく取って、もう1室、土間付きの部屋としている点。
将来的に傾斜アプローチを考えた、玄関への取り付きとあわせ
介助の必要になった方の居住性も考えられています。
同時に、そうではない場合でも、この土間付きの部屋って
楽しく使えそうです。
でも、いちばん面白かったのは、
こうした新興住宅地の家にありがちなそっけなさに
坪庭などのエクステリアの仕掛けで変化を作り出していること。
新興住宅地って、土地に起伏があるわけでもなく、
当然、近隣の歴史的な関係性というのも希薄。
緑などの環境にも乏しいというのが一般的。
そうなると、室内からの眺望など、内外部の関係性が乏しくなるんですよね。
言ってみれば、「広場の孤独」みたいな感じ、といえばわかりやすいか。
それに対して、たとえば外観写真の右手に目隠しのような
坪庭が配置されていて、
これが室内側からの生活上のきわめてポイントになる、安心感を生み出すのです。
このあたり意識的に仕掛けられていて、
玄関からのまっすぐ正面にも、低い位置の坪庭が
目に飛び込んでくるようになっていますので、周辺の所在なげな地域性を
打ち消してくれています。
けっこう大切なポイントだと思いますよ。このあたりって。

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