先日行った「宮島沼」。
ここはカモの集団飛来や、渡り鳥の飛来地として知られています。
で、水面を飛び立つ様は、壮観なんだそうで、
多くのファンが見物に押しかける。
そこで、観察のための小屋を造作していました。
外観の印象がなかなか面白いなと思ったら、
外壁にはなんと、ワラが使われておりました。
日本的に言えば「藁の家」なんですが、
最近アメリカで流行してきたのが、ストローベイルハウスというもの。
外壁をワラの束で覆ってしまって、その上から土を塗って仕上げるという家。
ワラは、グラスウールのように中に空気を持っている
ストロー状の素材ですから、
断熱の性能が、自然界の素材としては非常に高い。
そういうことから、家の素材にしてしまおうという発想なんですね。
まぁ、古民家の屋根とか、アイヌチセなど、伝統的な素材ではある。
ただ、この小屋では
家の構造の外側に合板を張ってあって、
その外側に、ちょうど外張り断熱のように貼ってある。
ちょっと、本来のストローベイルハウスとはいえないなぁと。
環境省の関与する建物ではあるのに、
こういう本物とは言えない建築法はどうなんでしょうか?
外観はとてもステキだったのに、
顔の表情を見るのに近寄ったら、
人工的な加工が目に付いたみたいな、
ちょっと残念な気持ちになった次第です。
いかがなもんでしょうか?
Posted on 9月 27th, 2011 by replanmin
Filed under: 住宅取材&ウラ話
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