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建築と水辺

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以前、北米や北欧の住宅を見学しに行ったとき、
あちらでは、住宅はデベロッパーが開発したニュータウンの住まいを
購入する、いわゆる建て売りが基本的な流通スタイルでした。
日本のような注文住宅もあるけれど、住宅というものの価値感のなかで、
「周辺環境」というものを含めたトータルで、判断していることが明確でした。
このことは日本での場合、いわゆる土地ブランド、ということになるのでしょうかね。
土地の価格が、飛び離れている日本なので、
「周辺環境」とはいっても、とにかく、ブランドとしての「土地の名前」に
すべてが収斂されていると感じます。
その点、海外ではそこまでのブランド信仰はなく、
新興住宅地でも、そのコンセプトや、めざすターゲットゾーンに対して
わかりやすい「周辺環境」で勝負できるところがあります。
写真は日本で撮った水辺の建物の例ですが、
洋の東西を問わず、水のたもとでは、建物のシルエットが美しく、
また、建物内部から得られる眺望も、大変優美なものが得られるので、
高級住宅のひとつの典型的な「周辺環境」と見なされるのですね。
海外では、高級住宅地というのは、きちんとゾーンの仕切が明確になされていて、
一般的には、緑などで結界が設けられて、
外界とも遮断されているケースが多く、そのさらに中心側に、
水辺を持っているケースが多い。極端に言えば、わざわざ、池を造成することも
決して少なくはない。その周囲にいちばんの高額物件が張り付いています。
ビルゲイツの自邸は、湖周辺の敷地を全部買い上げて、
その畔に建てられているんだそうです。
わかりやすい価値観、まさにインターナショナルですね。
こんにちの日本の高級住宅地、って、
そこまでの徹底性や、わかりやすさはないですね。
むしろ、歴史的に積み上げられてきた、たとえば田園調布、といった土地ブランド性が大きい。
札幌では宮ノ森や、円山という地域が、相当するのですが、
どうも、「周辺環境」という言葉自体の実体が、不明確になっている。
土地割りが細々となりすぎて、ゾーンとしての地域の雰囲気というものが
どんどん希薄になっていっているのが現状なのでしょうね。
まぁ、このことは相続とかの税制も絡んでくる問題なのでもありますが・・・。
さて、さて。
パリーグプレーオフ、だいぶ盛り上がってきましたね。
わが日ハム、ただ待っているというのも、なかなか、厳しいものなのですね。
きのうは無料開放の紅白戦に、なんと30,000人を越す観客が詰めかけたのだとか。
もうちょっとで、本番の西武ドームを超える人数だったようです。
って、きのうは札幌、凄い天気も悪かったんで、
外に出るのもおっくうになるほどだったのですが、ね。
みんなの期待感も、どんどん膨らんできています。
このたまってきた思いを、一気に、きょう決まる相手にぶつけていって欲しいです。
1位だけれど、まだまだ、わたしたちはファンも含めてチャレンジャーなんです。
がんばれ、北海道日本ハムファイターズ!

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