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震災後の仙台空港

きのうは仙台での仕事の打合せのために
震災後、はじめて飛行機で仙台に向かいました。
これまで何回か来ていますが、こっちへきてからの移動手段の問題などあって
札幌からクルマで、フェリーを利用して来ていたのです。
今回はようやく、平常に近いようなダイヤになってきた
飛行機で来てみた次第です。
札幌からの全日空便でしたが、
10:45発の便は、全席満席という状況。
通常は全日空、6往復あったと記憶しているのですが、
いまは3往復しかないので、集中しているようです。
着陸態勢に入って、海岸線が見えてくると、やはり胸を突いてくる光景。
たくさんの松林があったものが
軒並み、なぎ倒されて、無惨な姿をさらしている。
着陸して、ターミナルビルに向かうまでにも、
多くの瓦礫の山が、残されたままになっている。
ターミナルも、2階からの出入りが出来ないようで、
タラップを下りて地上に降りるように誘導されます。
ビル内部も、必要最小限のスペースが確保されているようで
そこら中で、ベニヤ板で仕切られています。
トイレも、仮設のトイレのようで、ビル外に出ていました。
やはり被災地の海岸地域らしく、
まだまだ非常事態が継続していることを実感させられる。
こういう雰囲気の中なので、やはり写真を撮影することは思い浮かばない。
仙台市内までの交通は鉄道が不通で
バスによる移動だけになっていました。
切符の販売も自動販売機設備がないようで、
バスに乗り込む直前に職員の方に、一律1000円を支払って乗車。
見慣れたはずの周辺道路の様子ですが、
なにもかもがすっかり変わってしまっています。
よく利用していた駐車場、こだま駐車場さんのあたり、
確か、社長さんの自宅が駐車場奥に建っていたのですが、
まったく影も形もない。
駐車場受付の建物は、基礎コンクリートの形状を残して
なにもなくなっておりました。
ご無事を祈るしかありません。

周辺道路を抜けて高速に乗って
飛行場周辺の様子が見えてくる。
見る範囲では、瓦礫の撤去はかなり進んでいるなぁと言う実感。
ただし、至る所にクルマの残骸が整理されて置かれていました。
被災後、3ヶ月経過していますが、
胸が重くなるような光景がまだまだ展開していて、
結局最後まで、写真を撮る気にはなれませんでした。
ただただ、こころのなかで祈りながら、通過してきた次第です。

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