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森と暮らす家_2

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きのうご紹介した家の続編です。
この家は、いろいろな思いが込められた住宅。
写真は外観と、換気で吸気用の塩ビ管ダクトです。
このダクトは、ベタ基礎で外断熱された床下空間に外気を取り込むためのもの。
換気はパッシブ型の考え方で、廃棄側は
屋根の近くに簡易な換気扇が取り付けられています。
内部の主暖房装置である薪ストーブのすぐ直近に開けられた空気導入口から
床下ピットを通った外気が、薪ストーブがもたらす上昇気流によって
室内に迎え入れられ、大きな吹き抜け空間を介して
建物最上部の排気口から出ていくという流れが考えられています。
まぁ、大きく機械に依存せずに、自然なかたちの換気システム。
夏場については、大きな居間開口部の窓下に付けられた
「換気窓」を開放させて外気を導入し、
外気と室内空気の「温度差」による、自然対流で、
換気を行おうという考えですね。
外観的には、シンプルな切妻が基本。それに対して、
建物外周をぐるっと「下屋」〜げや〜が取り囲むように配置されています。
基本性能的にはこの切妻の単純な形態で
断熱気密の性能を確保させやすくデザインしているわけですね。
下屋部分は、ごく一部を除いて、断熱的には外部の扱い。
豪雪地帯とは言えないまでも、積雪も多い地区なので、
屋根形状は単純にして配慮しています。
ことしの冬はけっこうな積雪もあったということで
ややごつい雪止めも装置しています。
屋根上には太陽熱で温水を得るためのソーラー装置を取り付けました。
冬場は、若干ボイラーによる加温が必要ですが、
夏場には、ほぼ十分な温水がこれで得られるということでした。
外壁に張っているのは、杉板。
隣家との距離が十分に取れるメリットを生かして
木の素地表しという質朴なデザインを実現しています。
十分に下屋の庇が伸びていて、外壁を保護しているので
メンテナンスの意味でも大きな問題は出ないでしょうね。
外観的には、非常にシンプルな表情を見せていますね。
北国型の住宅のデザインとしては、
やはりこうした単純形態が、自然条件に似合っている、といえるでしょう。
ポイントは、やはり下屋部分ということになります。
・・・という部分は、明日のブログで。
仙台から滝沢村、2カ所の撮影で往復してきましたが、
移動距離は約400km。
だんだん、疲れが出てくるようになって、
仙台に帰ってきたら、バタンキューでした。・・・はあぁ、歳ですね。(笑)

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