写真を整理していて発見したのがこの金閣の写真。
いかにも、という観光写真の極めつけ、という感じですね。
以前、Microsoftのビルゲイツが全世界の写真の権利を買い漁っていて
このアングルからの金閣の写真の権利登録をしている、
という話を聞いたことがあります。
権利の限定性がかなり難しいだろうに、また権利侵害をどう調べるのか
そのニュースを聞いたとき、よく理解できなかった記憶があります。
にしても、Windowsって、儲かり過ぎですよね。
いまや、ほとんど税金と代わりありません。
ソフトウェアの値段って、もう少し激しい競争が起きてくれないと
ユーザー利益になりません。
現代の著作権関係の法律と、技術の社会発展でみたら
いまの現状は、けっして社会の全体から考えて、いいとは思えません。
単にOSのアップグレードという比較もおかしいけれど、
かろうじて存在する競争企業、Appleの最近の進化と比較して
確かにマネはしているけれど、あまりにも想像力がない。
そのうえ、技術的にはほとんど進展していない、停滞している。
結局、金だけ集めて巨大化したけれど、いまはその金を使って
市場に追随しながら、めぼしい技術を金で買いあさるのがビジネスになっている。
今度、大掛かりに取り組むのがiPodの二番煎じのZuneというヤツだそうですね。
そんな考えをするよりも、きちんとVistaとかいうバージョンを
言った通りの機能をしっかりつけて、約束通りの期限に出荷することに
専念すべきだと考えるのは、Macユーザーの気楽さが言わせるのでしょうか、ね。
さて、テーマが大きくずれていますね。
金閣、です。あまりにもポピュラーな建物なのですが
世界的にみて、どうなんでしょうか、木造で金箔を張りまくって、
こういう金ぴかの建物で、長く存続してきた建築って
どうなんだろうか。とは思うのですが、
こういう建築の感性を生んだのも、わたしたちの歴史なんですよね。
よく解説されるのは、戦国時代に至るこの時代の「バサラ」精神の発露、というもの。
絶えざる「下克上」が日常化して、非常に流動性や対流性の高い社会になって
そのことが、こういう表現を生み出す感性を育んだ、というもの。
まぁ、よくわかりませんね。
でも、こういうキッチュな衣装をまとっていますが、
プロポーションとかは、専門書を見るとかなり完成度が高い、ということ。
ほぼ日本人なら、だれでも見たことがある、代表選手のような建築ですね。
きっと、意識下の世界でも、この建物に影響を受けている部分があると思います。
日本人にわかりやすくひとつの典型的なるもの、を提示した、という意味で
やはりすごい建築だったといえるのでしょうね。
Posted on 8月 19th, 2006 by replanmin
Filed under: 歴史探訪
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