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雪庇落とし作戦成功(!)

さてきのうの続編であります。
雪国札幌の「雪庇対策作戦」であります。
断熱が良くなっていって、屋根面からの熱の漏れが極小になると
雪が融けなくなる。で、自然のなかで樹氷が成長するように
風のイタズラで街中で出来ていく「雪庇」に対する
落とし作戦が必要になってくるのですね。
放っておくと、巨大に成長して、いつか、落下して
被害が大きくなるかも知れない。
なかなかの厄介者なんです。

で、事務所の建物では、屋根の板金の「タテハゼ」に工夫して
その頂部に電熱線を仕込んであるのです。
屋根の板金の組み合わせ部分が高くなっていて、その頂部にあるのですね。
それがちょうど写真の正面側の屋根に平行して装置してあります。
で、きのう朝までに成長した雪庇(上の写真)に対して、
昨日、朝9時直前に電熱線にスイッチオン。
で、家に戻って家事を片付けた後、1時間弱経過した後撮影したのが下の写真。
まことに見事に、綺麗さっぱりと落ちてくれました。
玄関は正面右端で、その上には庇をかけているので
問題なし。きのうはスタッフも出社してきたけれど、
休日なので、出てきたのは11時過ぎくらい。
なので、安全面でも問題なし、ということでした。
きのうは朝は冷え込んだのですが、日中は気温も上昇して
そういう条件の時を狙った作戦としては、大成功であります。
その後もやや残っていた左側の雪庇も落ちてくれまして、
午前中で電熱線はスイッチオフ。
あんまり長時間かけると、今度は屋根面で融雪水が発生し、
それがこの写真の左側隅角部で結氷して氷柱が下がることがあるのです。
本来の氷柱ができるメカニズムとはまったく違うのですが、
そういう結果も出来たりする。
なので、雪庇が落とせたら、速やかにスイッチを切らなければならない。
なかなか運用には気を使わなければならないのです。

雪庇対策では、いろいろな試行が行われています。
平屋の建物の場合には、
「雪庇切り」というような超長いハサミ装置を工夫したり、というのもあるようですが、
2階建ての建物の場合にはなかなか難しい。
雪国らしい工夫、雪対策の話題提供でした。

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