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【ただただ拍手 はやぶさ2カプセル無事地球着陸】


こういう感動を共有できるシアワセを深く実感しています。
やはり人類の最先端技術での未知への挑戦はすがすがしい。
人類は世界の全大陸に進出した未曾有の生物種といわれ、
種のDNAの根深い部分にフロンティアの血が仕組まれているに違いない。
その生物種としての普遍的共感の部分が激しく刺激されるのだろうか。

わたしのような昭和中期生まれ世代はアメリカの月面着陸計画、
アポロ計画のロマンと同心していた世代なのだと思う。
手塚治虫の鉄腕アトムや一連のSF的マンガに魅せられて、
人類進歩は無限に広がっていくと固く信じられた世代なのだと思う。
そのアポロ計画が一段落して、どんどんと宇宙開拓が進むのだろうかと
そんな夢を見てきたのだと思う。
現実は、そのようには進展せず、さすがのアメリカの経済力を持ってしても
コストパフォーマンスを考えれば、主に軍事での技術進展という
確実な「果実」を結実させることに主目的が優先されてきたのだと思う。
アポロ13号でのクライシスも、頓挫の大きなきっかけにもなったのだろう。
冷静になってみれば、宇宙空間でしかできないことを確実に研究するという
大きな方向性は決して間違いだとは思われない。
次の大きなテーマは有人火星往復とは言われるけれど、
そのためにはそのメリットがどこにあるのか、ターゲットの確定が不可欠。
一方ではるかに予算の小さい日本の「はやぶさ」計画は
太陽系起源に関わるナゾの解明という目的において合理的・理性的と思われる。
そして小惑星からその物質を持ち帰るという技術進化に特化して
コンパクトな駆体とシステムでアメリカや中国とはレベルの違う低予算で
しかしその特定分野の技術では、実用レベルまで到達していることが証明された。
オーストラリアの砂漠地帯に着陸し、丸1日も掛からずに回収されるってすごい。
ちょっと前までの人類の宇宙計画とは隔世の感がした。
たしかに実際にその惑星や天体に人間が行くよりも、
研究を進化させるには、その天体の物質を採取して分析研究に活かす方が
はるかにコストパフォーマンスがいいと思う。
日本の戦後の技術進化はよりコンパクトに、より精密にという方向で
発展してきたことを思えば、はやぶさの方向は日本らしいと思える。

しかしはやぶさ2というプロジェクト全般は、擬人化されていて、
まるで一個の生命体のように認識されてくることが面白い。
最後の、カプセルが地球に帰還してくる火球になって天空を翔る様子など、
いかにも「はやぶさ」というネーミング通り、かわいくけなげな印象を持つ。
ひょっとして、ロボットが人格を持つ人工生命体の嚆矢に、
このプロジェクトがやがて記憶されていくようになるかも知れない。
人類が関与した、生命概念それ自体の進化であるのかも知れないなぁと・・・。

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