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自立循環型住宅の研究

きのうは、IBECが主催する「自立循環型住宅設計講習会」
(蒸暑地域版in東京)という催しに行って参りました。
北海道にいると、住宅性能技術というのは
北総研や、新住協といったところが主体であり、
行政の側の動きというのも、地方自治体としての北海道、
というかたちが一般的な流れになっています。
積雪寒冷という条件があり、それとの戦いが百数十年間の蓄積になっているので
きわめて独自に、発展してきたという経緯があるわけです。
それに対して、東京を中心とする「温暖」地域、
さらに沖縄や鹿児島、四国南部といった「蒸暑」地域では
従来、独自のアプローチというのが観られなかったと思います。
そういった流れの中で、
つくば市に、国交省・国土技術政策総合研究所(国総研)と
独立行政法人・建築研究所が設置され、
こういった地域での、省エネ住宅の研究が行われてきて
その成果が、「自立循環型住宅」という形で発表されてきているのです。

北海道にいるとこうしたアプローチについて
あまり興味を持てないのが実際だった部分があります。
実際会場で出会った方たちからも、北海道からは来たことがない、
みたいに言われておりました(笑)。
しかし、なんといっても巨大な研究開発費がかけられた知見であることが
今回、この設計講習会を取材し、発表者のみなさんとも知り合うことが出来て
よく理解できました。
エネルギー消費50%削減をめざす住宅設計、という基本スタンスであり、
その点では、北海道では圧倒的に「暖房エネルギー」削減なのですが、
こうした地域では、やや違ったアプローチになるということですね。
北海道ではどうしても、断熱や気密化といった部分以外の
「要素技術」についてまでは、なかなかアプローチがかなわないのですが
こういった部分、具体的には
・自然風の利用
・昼光利用
・太陽光発電
・日射熱利用
・太陽熱給湯
・日射遮蔽手法
・冷房設備計画
・設備や家電機器の研究
・水と生ゴミ処理、効率利用
などといった、幅広い分野については
普段耳にすることが出来ないような知見を、たくさん得ることができました。
こうしたことは、別に寒冷地域でも対立的な概念ではなく、
おおいに利活用すべきテーマだと感じました。

会場では、けっこう知人と出会うことも多く、
わざわざ会いに行くことを考えると、これだけ集中的に
多くにみなさんと会えたと言うことだけでも、大変な収穫だったと思います。
会場で配付していただいた資料は400Pもある厚さの資料。
まぁ、これからじっくり研究してみたいと思っています。

北のくらしデザインセンター
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