本文へジャンプ

日本を捨てる、30代

土曜日には政治家の方との懇談会の第3弾が行われました。
今回は日本共産党さんとの対話だったのですが、
それについては、また別の機会に触れたいと思います。

その懇談で一番気になったのが、
まだ30代のみなさんの「日本」への意識です。
失われた20年というようなバブル以降に社会生活体験のすべてがあるかれらにとって
その意識はさて、どんなものなのだろうか、
っていうような意味から問われたわけですが、
これがまぁ、すごいリアリズムを感じさせてくれました。
「改革改革って、ずっと言い続けてきているけれど、どんどん状況は
悪くなっていく一方で、まったく期待はしていません」
「政治や、なにやら、どんなに言ったって変わらないじゃないですか、
もういい加減、そういうウソをつくのは止めて欲しい」
「もっと悪い状況になったら、日本を脱出したい」

まぁ、わたしたちの年代はかろうじて
年金とか、社会システムは機能しているのでしょうが、
かれら30代以降には、
払ったお金が返ってくるような保証はないと考えている。
国とか、社会がなにをしてくれたのか、
そういう意味合いでは、帰属意識だけは持て、というほうがおかしくて
もっと状況が悪くなるのなら、現実に出来るかどうかは別にしても
日本という国から脱出したい、と本音では思っている。
30代においておや、
20代よりも若い世代にとって、
今の日本に希望を持てという方が、確かに無理な話なのかも知れませんね。
今の日本で、安定した生活を営んで行こうと考えたら
公務員とか、医師とか、社会制度に守られたような職業しか
あり得ないような状況になってしまっている。
一般的な年金構造は破綻に直面しながら、
公務員共済だけはしっかり年金が確保されているというような
社会正義から言って、明らかにおかしいようなことが
言われているのに、さっぱり正義が行われず、
公平や公正の観念がまったく揺らいでしまっている。
旧ソ連が崩壊した時期に、
どんなに社会が変化しようが、特権的な利益を得ている階級があって、
ノーメンクラツーラというように言われていたけれど、
どうも、日本の現実は旧ソ連の社会をなぞっている部分があるのかも知れません。
そういった環境条件の中では、
中小企業を一生懸命に存続させて生きていこうと考える
社会の中核的な担い手たちが、希望を持てないというのも
むべなるかな、という思いが致します。
さて、どのようになっていくのか、
深く沈殿するような問いかけであったと思っています。

北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び

コメントを投稿

「※誹謗中傷や、悪意のある書き込み、営利目的などのコメントを防ぐために、投稿された全てのコメントは一時的に保留されますのでご了承ください。」

You must be logged in to post a comment.