なんか、すごいことになっていますね。ライブドア事件。
東京地検特捜部からの情報リークに頼った報道のオンパレード。
ついこの間まで、ホリエモンを持ち上げていたメディアが
落ちた犬を叩けとばかりに、いっせいに書き飛ばしていますね。
わたし、ライブドアって、よくわからないし、大して知ろうとも思わなかったのですが
ホリエモンの本は買って読んで見たりはしました。
初期の頃の、って、ほんの7〜8年前くらいなのですが
オンザエッジという会社の時代の経営状況なんかの部分は
微笑ましく、地道な商売をやっているように書かれていました。
商売はホームページ制作程度のこぢんまりしたもので
売上規模だって、やっと2〜3億円とかね。
ほとんどわたしたちの会社と変わらないような感じでした。
それが、主に金融業界からの投資対象IT関連企業探しの波に乗ったのですね、
ある時点から、いきなり上場の話になっていく。
で、運良く、なのか、運悪くなのか、上場しちゃって、
見たこともないような金額のお金がなだれ込んできたのでしょう。
この前の時点で、地道な商売志向のもと奥さんなど創業当時のメンバーは
みんなかれ、ホリエモンのもとから離れていったようですね。
で、そこらへんからは、ひたすら企業買収によって
必死に、実態を取り繕おうともがいてきた感じがあります。
どうもこの辺に、今回の事件の根っこがあると思います。
アメリカではITという産業はきちんとした製造業の魂を感じる部分があります。
アップルのスティーブジョブスが自宅ガレージから会社を始めてのころに
誇らしげに、パーソナルコンピュータの夢を語っていた話など
おとぎ話のようだけれど、ある種の「価値を生み出す」情熱を確かに感じます。
そういうアメリカのIT産業の強さに羨望して、日本でも無理矢理、盛り上げようとした。
とくに、金融産業が、スターを必要としていたのではないでしょうか?
で、真贋はよく見極められないけれど、
とりあえず伸びる余地が大きそうなIT分野の企業を物色していた。
そういう流れの中で、生み出されてきたのがライブドアだと思う。
まったく自社のコア事業というものを感じない、雑多な寄せ集め企業ですよね、実態は。
いま、書き飛ばされているのは、確かにその通りで
この会社はIT企業なんかじゃなく、投機事業体というのが実態ですね。
これでは、たぶんひとたまりもないんじゃないでしょうか。
当分は、この大騒ぎ、収まりそうにありませんね。
Posted on 1月 23rd, 2006 by replanmin
Filed under: 状況・政治への発言
ライブドア事件
相変わらず寒いですね。雪と寒さが雪と寒さが人一倍苦手な私にとっては、しばらくは忍耐の日々が続きます。
というところで、振って沸いたようなライブドアの疑惑…