さてもうすぐ引き渡しのリノベーション工事、
この工事でもかなり難関(?)に差し掛かってきています。
1階の自宅として利用する部分、メインに使うテーブルの補修。
ナラの原木をそのままスライスしたものを原木屋さんで
長期間(約10年と言われた)寝かせて置いて、その後工務店さんの土場で加工し
それをさらに自宅に5年間くらい馴らしておいた。
それからやおら手を掛けてテーブルに仕上げた。
けれど、この原木、かなりスジのねじ曲がったヤツのようで(笑)
それからもねじれが止まらなかった。せっかく付けてもらった脚がいやだと、
ごねまくって、ガタガタして使いにくかった。
・・・っていうような「経歴」のナラ原木テーブルであります。
わが家に来てからも、もう25年近い「付き合い」のヤツ。
わたしの人生でもかなりの長期間を時間共有してきている。
もうこうなれば、なんとかこの「じゃじゃ馬」と共生していくしかない。
なにやら自分自身のゆがみ・ねじれを仮託したような存在なのです(笑)。
まぁ、処置ナシとされるところですが、
今回、一縷の願いを込めて相談したら着手してくれた。
これまでの4本の独立脚から、ごらんのような仕様の脚に換えた。
1枚目の写真が鉄製脚部を乗っけただけのところ。
で、2枚目のような3次元修補を加えた。
この修補のほかにも、手前側脚にも「彫り込み加工」も加えている。
しかし、この3次元修補の微妙さはコトバでは説明しにくい(笑)。
工事に来てくれた棟梁さんが半日くらい頭を抱えながら、
工夫してくれた修補痕跡であります。
このようにクローズアップすると、まさに「木組み継ぎ手」詳細のよう。
このように手を加えて接合させて寝かせておく作戦のようです。
写真は今朝、現場確認して撮影した状況です。
さて、本日、なのかどうかは不明ですが、
棟梁さんの判断でこいつを「起き上がらせる」ことになるのでしょう。
希代のねじれ曲がり根性が克服されているのかどうか、
ハラハラドキドキしながら、今日という日を迎えております(笑)。
親しい友人、いや自分の分身の容態を見るかのようであります。
Posted on 4月 17th, 2018 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅マーケティング, 住宅取材&ウラ話
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