こういう工事体験というのも一期一会だろうなと思います。
住んでいた建物からいったん全部の荷物を外に預けて
改造・改装工事を立案しながら、工事をチェック。
一方で仕事環境の方も、16年分の仕事量分の積層残滓やらを
丁寧に整理整頓して、それぞれに適材適所を按分していく。
まさに「取捨選択」をほぼ仕事人生分に対して行っていく。
個人としての生活、くらしと全仕事人生の両方の整理整頓ですね。
あんまり他の人は体験しないだろうことをやっていますので、
毎日が波瀾万丈と言いますか、まことに変化に富んだ日々であります(笑)。
そして最終的な着地点を明確にさだめていますので、
そこに向かって、まさに「動きながら考える」というところ。
・・・そんな毎日を過ごしていますが、
ふと事務所の庭先を見たら、いつも春を告げてくれるクロッカスが
ことしも同じ場所で芽吹いてくれていた。
関東以南地域ではサクラ満開、春爛漫のようで
まことにご同慶の至りですが、北の春はそれはそれなりで、
こういった万象がそれぞれにカラダいっぱいに陽を受けて
躍動に向かって準備を確実に進めてくれている。
この時期の北国人は年上の姉さんたちが次々に幸せをつかんでいく様子を
じっと見つめ続けている「末娘」のような心境になります。
大輪の美を見せている輝かしいお姉さんを見て
そっと唇を軽く噛んでいる、そんな心理が気分の底にある。
「いつかわたしにだって・・・」であります(笑)。
でもそれが、南北に長い日本列島で社会を営んでいるこの国の
独特の民族的共感世界を構成している、きわめて重要な
地域的「差異」であることに、みんな気付くと思う。
こういったグラデーション心理がだんだんとありがたいと思えてくる。
それぞれに個性があり、そこにあるメリットをもっている。
北海道は寒いけれど、だから住宅断熱の技術が先進できた。
そのことでお姉さんたちのくらしをもっと良く出来ることもある。
こういう季節感のグラデーションこそが大切な文化資産だろうと。
ということですが、工事では毎日いろんな困難が生起する(泣)。
一歩一歩、合理的に対処して解決策を見出しながら、
あらたな「環境」を作り出したいところであります。ふ〜、頑張るぞと。
Posted on 3月 29th, 2018 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅マーケティング
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