寒い。 日本全域、記録的な寒さが続いているんだそうだ。
5、6日と仙台にいました。
いま賃貸で借りている部屋。新築でここ1〜2年のもの。
きれいな女優さんがさかんに宣伝している全国企業の物件。
窓は床までの掃き出し・ガラスは1枚。
年末29日に出てくるとき、水道は水を落としてきた。
5日の夜、室内にはいると室内気温は3度。
暖房設備はエアコンのみだったのを、100Vの電気暖房も追加しておいた。
両方、フルで稼働し続けて3時間近く。
ようやく室内気温が15〜6度。でもそこから上昇しない。
結局、夜通し暖房を切ることができない。
そのうえ、寝具の中でなお、寒さに耐え続けなければならなかった。
あさ、風呂に入って凍えた体を温めてから仕事に向かった。
事務所は現在、仮住まいの老朽化したビル。
築30年近くの軽量鉄骨造。ちょっとした地震でも激しく揺れる。
ここもデフォルトでは暖房設備がなかった。
しかたがないので、ポット式の石油ヒーターを使っている。
ここでも室内気温が、3度ほど。辛いので、電気ヒーターも持ち込んで運転。
2時間ほど掛けてようやく室内気温が18度になったが、
それ以上は上昇させられない。
トイレへ行こうとして、・・・びっくり。
凍上してしまっている。
水落としをしていなかったらしく、完璧に水道管が凍結してしまっている。
大家さんに連絡したら、ヤカンを持って登場してくれた。
思わず、笑ってしまった。大家さんも笑っているが
どうもふたりのこの苦笑には違いがあると感じた。
「いや、すごい寒さですね(笑)」というのと、「いや、すごい建物ですね(笑)」という違い。
それはまだいい。 なんと、それから数時間後、
日中に用を足そうとしたら、また凍結してしまっていた。 って、オイ・・・。
紺屋の白袴、って言葉があるけれど
しみじみとわが身を反省させられた。住宅性能とか書いているけれど
自分自身では、仙台ではあんまり顧慮していなかった。
この街は、寒さに対して、ほとんど地域の常識としても、無防備に近いのだ。
まさか、という現実を体で経験させられたこの2日間でした。
・・って、実は1日予定を早めて、最終便で札幌に戻ってきた次第。
北国育ちのわたし、寒さに弱いんですね(笑)。
ほうほうの体で、札幌の暖かいわが家に逃げ帰ったというのが実態に近い。
それと、水道を落とす、という習慣は何十年もしたことがないので、
実はやり方もほとんど忘れていたし、凍結した水道管の復旧方法も
すっかり忘れているんです。 ヤカンなんて、気づかなかった(笑)。
そうか、その手があったのか、ってね(笑)。
断熱・気密がしっかり行われて、暖房計画がきちんとなされ、
そのうえ計画的に換気も行っている、という建物の素晴らしさをしみじみと、体感。
こういうことって、進化をさかのぼることは絶対にできません。
地域全体として、ウォームビズ、
本当に取り組んでいかなければなりませんね、ニッポン。
Posted on 1月 7th, 2006 by replanmin
Filed under: 住宅性能・設備
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