まさに継続は力なりだと思います。
北海道は地域の工務店の技術レベルが高いのは常識ですが、
そのこと自体は、地域のニーズが自ずとそれを引き上げたという側面が強い。
その一方で、普通こういった「技術」については、
「自社の財産」として、市場での競争優位のために秘匿されて、
差別化戦略の大きな武器というのが、一般的な趨勢になるでしょう。
事実として、本州地域では抜けがたくそういった意識が強い。
それに対して、北海道の工務店グループは「情報共有」を優先させて
地域中小企業の全体としての底力を上げていく方法を選択してきた。
いわば門戸開放であり、対大手ハウスメーカー「市場戦略」として、
非常に有効に機能してきたと言えるでしょう。
個々の中小企業としては獲得がむずかしい市場での競争優位の位置を
グループ化することで全体レベルをアップさせることができた。
逆に言うと、こういった市場マーケティング活動が、
積雪寒冷という絶対条件のおかげで、グループ化にまで高まったともいえる。
そんな企業グループの中で「新住協」は技術に特化した存在で別格として、
この「アース21」のまとまりは、ある吸引力を持っている。
年間でも6回の全体例会のほかに、地域会なども取り組まれ、さらに
部会的な活動も行われてきている。
年に1回、そういった会員の活動を伝える「雑誌」を発行することも
大きな事業になっている。
これは、企業会員の家づくりの実際やポリシーなどを
一般ユーザーに直接コミュニケーションする媒体として機能してきている。
わたしどもReplanとして、その活動を応援してきています。
ことしもその第1回の打合せ、編集会議が昨日、当社にて「行われました。
あらたなメンバーの新陳代謝なども一部であり、
さらに活発な論議の深まりがありました。
ことしの発行号で、このオリジナル雑誌も創刊から10周年になります。
こういった地道な活動は、徐々にユーザーにも浸透していくので、
いまや、いろいろなユーザーの口コミでもグループ名が出てきたりする。
北海道という地域サイズも、こういった活動には適している部分もあります。
こういう出版活動ではメンバーの意思疎通が不可欠で
この雑誌を仕上げて行くには年に5-6回程度の会議が必要。
札幌を中心にしたエリアサイズとしても、ほど良さがあると思います。
たぶん、全国の工務店さんの生き残り、勝ち残りのためにも、
こういった活動が今後は不可欠になるのではと思います。
Posted on 6月 13th, 2017 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅マーケティング
コメントを投稿
「※誹謗中傷や、悪意のある書き込み、営利目的などのコメントを防ぐために、投稿された全てのコメントは一時的に保留されますのでご了承ください。」
You must be logged in to post a comment.