みなさんきのうのブログ記事への反応ありがとうございました。
Macが仕事のツールとしてまったく機能しなくなって、
朝10時から電話と画面共有でのAppleのサポートを受けておりました。
今回はサポートの結果、iCloudの設定を解除することができて
無事にもとの環境に復帰することができました。
ことの顛末は、直接的には「iCloud」のソフトウェアとしての案内仕様が、
簡便さを追究するあまり、きわめて乱暴な仕様になっていることでした。
iCloudの設定で、「デスクトップ」をクラウド側に置くと応答した瞬間に
なんらの選択プロセスもなく、いきなりデスクトップデータが「消えて」しまう。
基本的にはデスクトップからクラウド側に「移転した状態」になるのです。
後戻りしようとしたら、その過程のMac側からの警告メッセージには
「ここでクリックしたら、全データが消える」というものまであった。
こういう警告メッセージが出てしまうと、データの保護を最優先することからして
ユーザーとして簡単には判断できなくなる。データが人質に取られるのです。
こういう場合、パソコンOSは各種条件を提示してユーザーに判断機会を提供する。
わたしの場合、Macの通算使用期間が20年を超えていて、その間Macの個体を
何回も乗り換えてきているのでデータ容量が430GB超になっていた。
これをいまの通信環境で「アップロード」させるというのが基本的に常識外。
それをApple側のショップのスタッフが、話し合いの中で安易にわたしに推奨した。
わたしも、それについうっかり同意してしまったということなのです。
その原因として、最近のMacの記憶媒体SSDの容量が
4−5年前の製品と比較しても1/2から1/3に減少していて、
継続してMacを使っているユーザーはデスクトップ上のデータ量を考えると、
容易にMacをアップグレードできないことが原因としてある。
その解決策として「iCloud」にデータを置いて利用するという提案だったのです。
わたしの場合、デスクトップデータ量が普通レベルよりもだいぶ多いけれど、
一般的にも数十GB、100GBを超えることはよくあるでしょう。
都合10数時間の有線LAN環境でも今回送れたのは高々、2GB未満だったので、
100GBであれば、500時間は超える計算になる。
20日以上かかるということだと思います。
いわんや430GBでは、数ヶ月かかる計算になる(笑)。
その間、Macを使うときには、つねに上の写真の「レインボーカーソル」が頻発して
手待ち時間が各段階ごと、それこそワンクリックごとに発生する。
当然通常使用には耐えられない状態になる。
ユーザーがこういう状態に置かれているのに、Appleの開発姿勢は、
ユーザー無視で機体内部アクセスはまったくできなくしている。
SSDの換装はもちろん、メモリの増設すらできないように仕様変更している。
今後ともこうした姿勢をAppleが取り続けるのであれば、
中小零細情報企業としては、防衛的な機種選択を考えなければならない。
やはりWindowsへの移行も視野に入れるしかないのでしょうか?
・・・というようなユーザーとしての意見をAppleのサポートの方には申し上げた。
サポートの体制としてはたいへん親切丁寧に対応してくれて感謝した次第。
しかし結局、基本的な問題、Mac個体のデータ容量が小さすぎて
仕事上での大容量データを継続利用できないことには、現状では解決策がない。
ハタで聞いていたカミさんから「そんな担当者に言っても迷惑だし時間のムダ」と
言われました。半ば以上はその通りとは思います。しかし、
どんなに大企業に対してであっても、ユーザーの意見は
きちんと伝える必要があると思います。サポートの方からは
「大変耳の痛い意見ですが正論として必ず上長に伝えます」と誠意ある答えでした。
Appleは長年のユーザー保護ということをぜひ考えて欲しい。
Posted on 6月 8th, 2017 by 三木 奎吾
Filed under: Mac.PC&DTP
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