先週末18日の帯広での新住協北海道地区大会、
2日目の日程は各種発表が次々と行われる中身の濃い大会でした。
って、わたしは18日は参加できなかったのですが、
十勝支部の水野さんに頼んでいた「録音データ」が送付されてきて
それを配付された資料と共にチェックして追体験した次第です。
2日目18日のプログラムは以下のようでした。
1. 前日の住宅見学会についてのディスカッション。
鎌田先生の方から、概要についての講評。岡本建設さんの
NearlyZEH住宅についてわたしがいいと言っていたと鎌田先生から発言。
さてどんな返しかと思ったら、「あんまり外観見ていなかった」ということ。
これについては「完成写真をぜひみたい」ということになりました。
2. 新住協札幌支部で取り組んでいる「快適小住宅」プロジェクトの紹介。
代表事例について鎌田先生とメンバーによる検討討論。
4月中に札幌支部では「ゼミ」を札幌で開催との予定で、
本誌Replanで掲載の「Q1.0住宅デザイン論」が現実の
新住協プロトタイプ検討のきっかけになってきているようです。喜ばしい。
3. コストダウンについてのパネルディスカッション
十勝2×4協会の本拠地らしく作業工程合理化の道筋をあぶり出していました。
2×4木工事合理化の経験知を在来にどうフィードバックさせるか、
司会を務めた鎌田先生も、その意義を深く確認されていた。
4. 会員の発表〜
・札幌、棟晶さんによる「ZEHの先を見据えて」
・十勝、高橋組さんによる「ニアリーZEH現場状況」
・十勝、岡本建設さんによる「H26年度ZEH住宅」
それぞれに鎌田先生と問題点についての濃厚な(笑)やりとり交換。
思わずダンボの耳になっていきます(笑)。
5. 新住協・久保田理事による「新住協プロトタイププラン」の経過説明。
「細長い総2階建て」を候補ににらんで活発に意見交換。
想定としては、一番上の写真の須藤建設さんが過去に建てていた
プランを下敷きにしていく考えながら、同時に新住協関西の
「里山住宅博」でのいくつかのプランが候補として挙げられていました。
まことに興味津々といったところであります。
こういう「設計のど真ん中」的な集団検討は、熱気を帯びていく論点。
参加者もなにがユーザーの琴線にふれるかと、探求に真剣そのもの。
まさに中核的な論議だと実感させられます。
6. 新住協とパナソニックとの連携でのHEMS調査についての
鎌田先生からの要望事項、その趣旨説明がありました。
実際の住宅の各種使用エネルギーなどのデータが、居ながらにして
会員共有の情報資産になっていくということで、これも興味深いプロジェクト。
おおむね、以上のようなテーマ内容での地区大会。
まことに充実した内容に驚かされた次第です。これは濃い。
鎌田紀彦先生は居を仙台に移されたわけですが、さすがに北海道会員との
論議はすぐにディープなものになっていく。
現場感覚が不可欠な「住宅建築研究」でのこの「協働」関係は
やはり追随を許さないレベルだと感じさせられました。
Posted on 3月 22nd, 2017 by 三木 奎吾
Filed under: 住宅マーケティング, 住宅性能・設備
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