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【札幌の11月前半104年ぶりの寒さ】

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どうも札幌、最近寒いなぁと思っていたら、
表題のようなデータが発表されました。
11月の初めには、本州出張から飛行機で千歳に還って来て
大雪が降り始めていて、高速道路が冬タイヤ装着以外走行禁止で、
夏タイヤだったのでやむなく札幌までの帰路、ノロノロと
帰ってきたことがありましたが、
その後も厳しい寒さがうち続き、ほとんど紅葉を楽しむ期間がないまま、
真冬に突入したかのようだったのです。
なんでも、特に11月に入ってから北海道で極めて気温の低い状態で、
気象庁から発表された11月上旬の平均気温をみると、全国的に低温の中、
北海道では全地点で平年より3度以上低くとなっているそうです。
とくに札幌は2.1度で平年より5.4度も低く、1912年の2.0度以来、
なんと104年ぶりの寒さとなったのをはじめ、旭川は-0.4度で
平年より5.0度低く、110年ぶりの寒さとなったのだそうです。

折から北総研の鈴木大隆所長の講演を聞いていたら、
氏が学生の頃に住宅の「気密測定」を行っていた当時、いまから30年も前、
そのころには室内にC02を充満させて、それが単位時間経過後、
外気のC02濃度と比較しての減少を計測するという手法をとっていたそうで、
その当時の外気CO2濃度と比較しても、現在はそれが140%超以上にまで
地球環境の外気C02濃度は上がっているとのこと。
<2枚目の図は講演中に示された地球緯度別のCO2濃度の経年変化>
時間経過とともに加速度的に進行しているCO2の増大が、
気象に対して、暑さも寒さも「極端化」の進行として表れてきているとされた。
地球環境全体の中で、CO2を海洋が吸収してきたものが
飽和状態に到達して、本格的に大気環境に作用し始めたといえるのでしょうか。

最近、司馬遼太郎さんの「坂の上の雲」を読み続けています。
(とにかく大長編、全8巻のうちようやく第7巻に到達)小説というか
日露戦争叙事詩とでも言った方がいい叙述から考えることが多い。
世界全体の帝国主義の時代に、そのなかで遅れて近代国家になった
有色人種国家・日本が自衛的にそれを転換させていった歴史局面をみると、
人類社会はあの時代、客観化してみると帝国主義という妖怪と戦っていたと思う。
その類推から、今の時代はエネルギーの乱獲・消費という大問題と
対峙しなければならない局面なのだというように見通せてくる。
巨視的には、そう捉えて間違いはなさそうだと思うのですが、
それでは突破する方向性は、どういうものが考えられるのか、
なかなかクリアには見通しが見えてきていないと思っています。
しかし、そうであっても、地球環境からは待ったなしの警告が
このような異常な気候変動としてわれわれに迫ってきているのは間違いがない。

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