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【素人歴史研究の味方、レファレンスサービス】

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みなさん、「レファレンスサービス」って知っていますか?
公共の図書館などで、一般向けに行っている情報検索サービス。
レファレンスサービス(reference service)とは、図書館利用者が
学習・研究・調査を目的として必要な情報・資料などを求めた際に、
図書館員が情報そのものあるいはそのために必要とされる資料を
検索・提供・回答することによってこれを助ける業務である。
また、需要の多い質問に対して予め、書誌・索引などの必要な資料を
準備・作成する作業も付随した作業であると言える、という内容サービス。

わたしの今回の「紀州・関西の旅」は、わが家の先祖が遺した書き付け、
「往昔、紀州にて仕官たるところ、慶長年中、故ありて浪人となる」という
書き出しの文書を手掛かりに、まずは追跡のために土地勘を養うのが主目的。
大阪や京都、神戸といったメインストリートはなんども来ているけれど、
京畿地域のなかでぽっかりと空白のような紀州、
現在の和歌山県についてはまったく基礎知識も不足していた。
しかし4日間の滞在中にいろいろと調査してみての感覚で
徐々に推定の幅が狭まってきた。
慶長年中という時系列の特定で、推測としては豊臣秀長の城代であった
桑山重晴が慶長年中に紀州の代官として支配していたのが
もっとも確率の高い「仕官」先ではないかと思えるようになって来た。
桑山家は徳川ー豊臣の両端に侍していた経緯があり、この時期、
どっちが勝ち残ってもいいように家中勢力が二分されていたようなのです。
わが家はその後、西軍首魁の毛利家・安芸に退隠したことをみると、
西軍方として活動した身としてなにかと好都合であるに違いなかったと推定。
その推定を元に、インターネットで考えられる資料文書として
あるデータ資料に到達して、その文書保管先である大阪府立図書館に
問い合わせたところ、調査目的などを記載すれば、
インターネットを介して、こうしたレファレンスサービスが可能である旨、
お知らせいただいたのであります。
なんともありがたいサービスが世の中にはあったものと感謝。
さっそく担当の部署に申し込んだところ、返信が送られてきて
調査の手掛かりが得られたという次第であります。

どんな資料の情報があるか、ないか、
ご先祖様が遺していただいた文書から、わが家の歴史の断片が
導いてくれるように明らかになるか、固唾をのんで首を長くして待っています。
<写真は、紀州・根来寺多宝大塔〜国宝>

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